今日の気になる

今日は、STAP細胞の論文を巡って、小保方さんが記者会見をしたというニュースです。


小保方氏「STAP細胞は200回以上作製に成功」(NHKニュース・動画あり)

STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所小保方晴子研究ユニットリーダーは9日午後、大阪市内のホテルで記者会見し、論文に疑念が持たれていることについて謝罪した一方、「STAP細胞は200回以上作製に成功している」と述べ、STAP細胞は存在するとして論文を撤回しない考えを改めて示しました。

STAP細胞を巡っては、今月1日、理化学研究所の調査委員会が、実験結果の画像が切り貼りされるなどしていたことを「改ざん」としたほか、細胞の万能性を示すとした画像が、実際には別の実験の画像だったことを「ねつ造」とする調査結果を発表しています。
これに対して小保方リーダーは8日、調査のやり直しなどを求める不服申し立てを行い、9日午後1時から大阪市内で記者会見を開きました。
会見の冒頭で小保方リーダーは、コメントを読み上げ、STAP細胞の論文に対して疑念が持たれていることについて謝罪する一方で、「実験は確実に行われており、データも存在している」として、研究の改ざんやねつ造といった不正はないと主張しました。
続いて行われた質疑の中で、小保方リーダーは「STAP細胞は200回以上作製に成功している」として、STAP細胞は存在すると強調し論文を撤回しない考えを改めて示しました。
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双方で異なる主張
また、小保方リーダーは、ねつ造と指摘されている画像ではなく、おととし6月に撮影したとする画像が、STAP細胞の万能性を示す証拠となる「テラトーマ」という組織ができたことを示す画像だと主張し、「自分でやった実験で、自分で書いたノートなので自信は当然ある」と述べました。
そして、実験ノートには、「撮影した前日に『テラトーマの切片を染色した』という記述がある」として、画像に関する具体的な記述があると説明しました。
この記述について、小保方リーダーは、調査委員会に提出したノートに書かれているとしているのに対し、調査委員会は、今月1日に発表した調査結果の中で本当にSTAP細胞からできた組織の画像なのか、科学的に追跡することができなかったと結論づけています。
会見の中で小保方リーダーの弁護士は再調査を求めており、調査委員会は、今後、再調査を行うかどうか審査し、改めて調査する場合は、開始後おおむね50日以内に結果を出すことになっています。
一方、再調査の必要はないと判断された場合には、不正を行ったとする調査結果が確定し、理化学研究所は小保方リーダーをはじめとする関係者の処分や論文の取り下げ勧告などを行うことになります。


理研「規程に基づき対処」

理化学研究所小保方晴子研究ユニットリーダーが9日、記者会見したことを受けて、理化学研究所は「不服申し立ての内容については小保方氏が今月1日に公表したコメントに沿ったものであると理解しています。研究不正を行ったと認定されたものに対しては、不服申し立てをする機会が研究所の規程により保障されております。研究所は規程に基づいて対処してまいります」とするコメントを出しました。


専門家「200回以上作製」信用できない(NHKニュース・動画あり)

STAP細胞を巡る問題で、理化学研究所小保方晴子研究ユニットリーダーは9日、記者会見し、論文に疑念が持たれていることについて謝罪した一方、「STAP細胞は200回以上作製に成功している」と述べました。
これについて、専門家の1人は「手順が踏まれていないなかでは、小保方氏が成功したと言っても科学者の世界では信用できる話ではない」などと指摘しています。



「すべての証拠を示し発表する必要」
日本分子生物学会副理事長で研究不正の問題に詳しい九州大学の中山敬一教授は、小保方リーダーが会見の中で、「STAP細胞の作製に200回以上成功している」と述べたことについて、「作製に成功したというには、すべての証拠を示し正確な論文として発表する必要がある。こうした手順が踏まれていないなかでは、小保方氏が成功したと言っても、科学者の世界では信用できる話ではない」と指摘しています。
また、小保方リーダーが会見で「ねつ造」と認定された点に対して、「本物の画像については調査委員会に提出した実験ノートにも記載してある」と話したことについて、中山教授は、「実験ノートに記載されていたとしても、それが第三者が見て分かる形で書かれていなければ十分な証拠とはいえない。日付などの基本的な情報とともに、自分だけでなく第三者にも分かるように実験ノートを書くことは科学者としての基本だ」としていずれも本人の証言だけでは科学的には信用されないと指摘しています。


「かなり強引な主張」
研究不正の問題に詳しい大阪大学の中村征樹准教授は、小保方リーダーが理化学研究所の調査委員会から「改ざん」と認定された実験結果の写真の切り貼りについて、「画像を見やすくするために一部を挿入したが、正しい実験結果があるので『改ざん』には当たらない」と主張していることについて、「実験データに切り貼りを加えることは、科学的な結果の信頼性を担保するという点で問題がある。この状況で『改ざんではない』というのはかなり強引な主張だ」と指摘しています。
また、小保方リーダーが画像のねつ造と認定された点に対し、「正しい写真も存在しているので、研究不正の次元ではない」と主張していることについて、「科学的感覚からするとかなり無理のある論理だ」と述べています。
一方で、中村准教授は理化学研究所の調査について、「急いで行われたことによる不十分さが、小保方リーダーの主張が一般に真実と受け入れられる一因にもなっていると考えられる」として調査に課題があると指摘しています。

今日の会見では、小保方さんと理研の調査委との対立があらためて浮き彫りになりました。

そこで気になったのが、STAP細胞が存在していることについてです。

小保方さんは存在しているということに加え、200回以上作製に成功していると言っていました。

二つ目のリンクの記事で書かれている専門家が言っているように、成功しているのならその都度ノートに記録されているべきであると思います。

口頭でいくら言っても、裏を取れるものがなければ、信頼性が低いのは当然の話です。

先日も書きましたが、私たちの目の前にSTAP細胞そのものを示すべきではないでしょうか。

それがなければ、いつまでも疑念がつきまといます。

時間をかけてもいいので、きちんとした調査を行なって、論文を真偽を質してほしいと思います。