南木曽町で土石流災害が発生、1人が死亡

長野・南木曽町 土石流発生の瞬間映像(日テレNEWS24・9日・動画あり)

9日午後5時41分に長野県南木曽町で撮影された映像には、土石流が起きた瞬間の様子が映っていた。一瞬にして、激しい流れが押し寄せ、木々を根こそぎ、なぎ倒していく。轟音(ごうおん)をたてながら流れていく大量の土砂。この土石流は、住宅のあるエリアにまで押し寄せた。

 南木曽町で9日午後5時40分に撮影された写真では、土石流が広い範囲で起きているのが確認できる。別の写真では、川の周りの一帯が大量の土砂に飲み込まれていた。トラックだろうか、車が横倒しになっている様子も見て取れる。

 土石流が発生したのは、岐阜県との県境に位置する長野県南木曽町。町の数か所で起きた土石流で家屋数棟が流されたとみられる。

 この土石流で家族4人が流された。4人は救助されたが意識不明だった中学1年の榑沼海斗くん(12)が搬送先の病院で死亡した。母親の榑沼真実さん(36)と2人の男の子は命に別条はないとみられている。

 夕方に激しい雨が降った長野県。国土交通省南木曽町に設置した雨量計では、午後5時40分までの1時間に97ミリの猛烈な雨を観測した。町役場や消防などによると、南木曽町では住宅2棟が全壊し、十数棟に土砂が流れ込んでいるという。


土石流 二次災害のおそれ 厳重に監視を(NHKニュース)

9日、猛烈な雨で土石流が起き、中学1年生の男の子が死亡した長野県南木曽町では土砂災害に詳しい専門家が調査に入り、現場周辺は地形が急しゅんで、地質も風化すると、もろくなりやすく土砂災害が発生しやすいと指摘したうえで、二次災害のおそれは十分にあり、引き続き厳重な監視態勢を取ることが重要だと訴えました。

9日夕方、長野県南木曽町読書の梨子沢で土石流が発生し、住宅1棟が流されて、家の中にいた母親と男の子3人の家族が外に押し出され、このうち、中学1年生の12歳の男の子が死亡しました。
土石流の発生を受けて、国土交通省の担当者が長野県や南木曽町の職員と一緒に10日朝から現場に入り、土石流が起きた経緯や被害の状況などを詳しく調べています。
国土交通省によりますと、これまでの調査で、梨子沢の上流部分で分岐した2つの沢でいずれも土石流が発生し、下流に流れ込んでいたということです。
また、下流の部分では直径1メートルほどの大きな石などが大量に見つかり、これによって護岸のブロックなどが壊されたことも確認されたということです。
町によりますと、この土石流などによってこれまでに住宅の全壊が5棟、半壊が5棟、4棟が一部損壊したほか、床上浸水が4棟、床下浸水が6棟あるということです。
一方、10日は土砂災害に詳しい国土技術政策総合研究所の蒲原潤一砂防研究室長も現場を調査し、現場周辺は地形が急しゅんで、地質も風化するともろくなりやすいため、土砂災害が発生しやすいと指摘しました。
そのうえで、二次災害のおそれは十分にあり、引き続き厳重な監視態勢を取ることが重要だと訴えました。
また、蒲原室長は梨子沢の上流には砂防施設が複数あったにもかかわらず、それを乗り越えて大量の土石流が流れ込んだことから施設がどの程度効果があったのか今後調査したいとしています。

昨日の夕方のニュースで土石流発生という速報があってから1日経ちました。

犠牲者が出てしまうという最悪の事態になってしまいました。

交通網も寸断されていて、JR中央西線は復旧までに少なくとも1ヶ月以上はかかるそうです。

国道19号は土砂の除去作業が行なわれています。


長野県内では、南部を中心に今夜から明日未明にかけて台風8号による大雨が予想されています。

今晩は雨や風、土砂災害、浸水に警戒が必要です。

これ以上の被害が無いように祈りたいと思います。