南木曽町土石流災害続報

南木曽町土石流から3日目・本格的な復旧作業始まる(SBC信越放送・動画あり)

災害から3日目を迎えた南木曽町ではきょうも復旧に向け懸命の作業が続きました。

土石流の大きな被害を受けた三留野地区では、昨夜まで降った雨も朝にはやみ、積もった土砂や大きな石を取り除く作業が本格的に始まりました。

流された車や大きな丸太が、土石流の勢いのすさまじさを感じさせます。

被害を受けた会社の駐車場では応援の人も駆けつけ、土砂の片づけを急いでいました。

台風8号による雨で昨夜は528世帯・およそ1300人に避難勧告が出されましたが、午前9時におよそ220世帯の勧告が解除されました。

午後5時過ぎには土砂災害警戒情報と大雨警報も解除されました。

しかし、土石流があった梨子沢の上流の状況がわからないため、下流にあるおよそ300世帯・706人には引き続き勧告が出されたままです。

長野県と中京方面を結ぶ国道19号でも土砂の撤去作業が進んでいますが、上流の安全が確認できるまで通行止めが続いています。

やはり不通となっているJR中央西線でも流された橋脚などの撤去が行われましたが、瓦礫や土砂はまだ多く開通までには時間がかかりそうです。


土石流被害の南木曽町を政府調査団が視察(SBC信越放送・動画あり)

土石流の被害を受けた南木曽町を政府の調査団が訪れ、町と長野県は速やかな復旧などを要望しました。

被災地を訪れたのは内閣府亀岡偉民大臣政務官など政府調査団のメンバーです。

南木曽町の宮川正光町長と阿部知事は亀岡政務官に対し、土石流の原因解明や国道19号やJR中央西線の早期開通、災害を防ぐ対策の実施など4項目の要請書を提出しました。

このあと一行は土石流があった三留野地区を訪れ、被害状況を視察し、亀岡政務官は「想像以上の状況。早急に対応できるよう考える」と話していました。

復旧に向けての作業が本格化しました。

しかし、JR中央西線や国道19号といった交通網や住民生活に係わる水道などの復旧には時間を要するようです。

避難勧告も一部解除されたものの、安全が確保されない地区では避難勧告が継続されています。

県や国も復旧に全力を挙げるということで、早急な復旧が望まれるところです。