今日の気になる

今日は録画しておいたテレビ番組について、気になる。


先月17日にTBS系列で放送された、RBC琉球放送(沖縄県)制作の創立60周年記念特別番組「国仲涼子がたどる 琉球の石〜地図伝来の謎〜」を見ました。


RBC琉球放送 創立60周年記念特別番組「国仲涼子がたどる 琉球の石~地図伝来の謎~」


この番組では、伊能忠敬よりも前の時代に琉球王国が地図を作成する技術を確立して、沖縄本島の地図を作成したということについて、フランスや台湾などの取材や沖縄本島に残されている印部石(しるべいし)に焦点を当てたり、測量の様子の再現ドラマを通して、地図の謎に迫ったという番組でした。

その中で、現代の測量技術にも通じている三角点測量が今から300余年前に確立されていたということがすごいと思いました。それの基点として「印部石」が沖縄本島に測量をした当時に1万ヶ所置かれたという、当時の最先端の技術を取り入れた琉球王国の先見性はさすがだなと思いました。

番組の最後の方で、なぜ地図を作成したのかということに触れて、国王が自分の国を客観的に見たかったのだということを考古学者の方が話されていたのが印象に残りました。

これって、人間にも当てはまるのではないのかなと感じました。自分を客観的に見る一つの手法として、記憶をたどって自分を可視化していくこと、つまり、自分という地図を作って自分を見つめるということに通じていくのかなと思います。

さらに、フランスでの地図作成に関わったイタリアの天文学者のカッシニさんの末裔の言葉として、「技術は世界共通のものである」(→記憶している部分)というのも印象に残りました。

こうしてみると、沖縄(当時の琉球王国)は独特の文化や歴史、国の舵取りをしてきたのだなというのを知ることができました。

現在の沖縄は、基地問題などの県民世論を安倍政権が反故しているという窮地に立たされています。先述した沖縄固有のものを、同じ日本国民として共有すべきなのではないかと考えさせられました。

今回の番組がそうした意図で制作されたかどうかは定かでありませんが、沖縄のことを少しでも知ってもらおうという意図として制作された番組としては、とてもいい番組だったのではないかと思います。