菱田春草展覧会観覧

今日は午前に、飯田市美術博物館で開催されている、菱田春草の展覧会「創造の源泉〜菱田春草のスケッチ〜」を観に行ってきました。

関連した講演会は聴講してきましたが、やっと観覧することとなりました。

部屋は3部屋に仕切られていましたが、基本、春草が作品を制作していくにあたっての模写と写生の展示が中心で、他は、未完の作品ですが、今展覧会で初公開となった「雨中美人」が公開されたという内容でした。


全体的に見て、春草の模写や写生の精緻さには圧倒されました。

あれだけの基本ができていたから、あれだけの素晴らしい作品が世にでていったんだなと思います。

以前、地元在住の書家の方と話をした時に「基礎の上に自由があるんだよ。」と言われたことを思い出しました。

基礎がこれだけできたのだから、春草は自由な表現方法で作品を制作できたんだなと思いました。


そして、展示されていた最後の作品の説明書きに

模写と写生は春草の画作を支える根幹だった。

と書かれていました。

これが、この展覧会を観に来た人に思ってほしかったことではなかったと思います。

本当に春草を知りたい方には、この展覧会を観に行かれることをお勧めします。