41歳プロボクサーの敗北 続報

日刊スポーツ 「西沢初防衛失敗、引退決定的/ボクシング」

<プロボクシング:東洋太平洋ライトヘビー級タイトルマッチ12回戦>◇30日◇東京・後楽園ホール

 東洋太平洋ライトヘビー級王者西沢ヨシノリ(41=ヨネクラ)が、現役引退することが決定的となった。同級1位ヒース・ステントン(31=オーストラリア)との初防衛戦で0−3の大差判定負けを喫した。年齢制限(37歳未満)を超え特例で現役を続けてきたが、完敗したことで日本ボクシングコミッションJBC)から今週中にも引退勧告される。

 限界だった。大コールを浴びた西沢だが、最後はクリンチで相手の攻撃をよけるのが精いっぱいだった。判定負けのアナウンスが流れた瞬間、事実上の引退が決まった。「勝って次に行こうと思っていたから…。今は何も考えられない」。突き付けられた厳しい現実が信じられなかった。

 終始劣勢の展開だった。初回から右ガードが下がったところに左フックを浴び続けた。4回には口の中を切り、5回には左目上を切った。後半は1発を狙ったが、パンチはむなしく空を切った。最大8点差がついた0−3の判定負け。本人は「2−1で勝ったと思った」と強がったが、師匠の米倉会長は「負けですね」と完敗を認めた。

 37歳未満の年齢制限を超えて、特例で現役を続ける西沢に対し、JBCは結果次第で引退勧告を出すことを決めていた。JBCの安河内剛事務局長は「ドクター、レフェリーなどの意見も聞いて、慎重に協議したい」と、31日にも会議を開き、週末か週明けにも引退勧告を出す。

 20歳でプロデビュー。25歳の時、中国で53歳の黒人の現役選手を見て、体力の限界まで戦い続けることを決意した。21年で拳など計13回も骨折したが、あきらめなかった。日本王座を1度、東洋太平洋王座は計4度獲得。世界にも2度挑戦した。その実績で37歳の年齢制限を超えても「特例」で戦い続けた。プロ50戦目の昨年11月には、日本人初の40歳で東洋太平洋ライトヘビー級王座を奪取。「中年の星」として脚光を浴びた。

 この日も、41歳の不屈の挑戦を見ようと、後楽園ホールには満員の観衆が詰め掛けた。その期待に応えることはできなかった。「取りあえず、今はゆっくり休みたい」。海外で現役を続ける道がわずかに残るものの、中年の星も、国内ではついにリングを去る時が来た。


情報元:「http://www.nikkansports.com/battle/p-bt-tp0-20070131-149479.html



愛娘の由華ちゃんに見送られる西澤選手はさぞ辛かったことでしょう。

これで、引退が決定的になったと思われますが、正式には来週のボクシングコミッショナーの発表に委ねられることです。

中年の星として、ここまで努力を積み重ねてきたのですが、夢が夢で終わってしまうのが残念でなりません。

それでも、日本のボクシングの歴史に西澤選手の名は堂々と刻まれるでしょう。

今日の長野ローカルのニュースでの映像を見る限りでは、互角に戦っていたように見えましたが、それだけに残念です。


ところで、西澤選手のトランクスの後ろにこんな言葉が書かれているのをご存知でしょうか?


「NEVER SAY CAN`T![→決してできないと言わない(?)]

この言葉はいいですね。頭の中に留め置きたいと思います。



また、地元の新聞でも(信濃毎日新聞)このように扱われています。