暫定税率 来月1日にも復活へ

ガソリン160円突破へ 税率復活後に各社、卸値30円上げ(中日新聞・経済)

レギュラーガソリンの全国平均小売価格が5月に過去最高値を更新することが確実となり、1リットル当たり160円を突破する見通しが強まった。石油元売り大手各社が28日、ガソリン税暫定税率が復活した場合、5月1日からのガソリン卸価格を4月に比べ1リットル当たり30円前後引き上げることを決めたためだ。

 暫定税率分の25円10銭に加え、原油価格高騰によるコスト上昇で卸価格は大幅な引き上げとなった。電力・ガス各社も原油高を受け7−9月分の電気・ガス料金引き上げを決めており、食品や日用品の値上げに見舞われている家計が一段と厳しくなるのは必至。企業収益も圧迫され、景気にも悪影響が出そうだ。

 出光興産は暫定税率が復活した場合、5月1日から15日までに出荷するガソリンなど石油製品の卸価格を4月に比べ1リットル当たり32円10銭引き上げると発表。暫定税率分に加え、原油価格高騰を受けた調達コスト上昇などによる卸価格引き上げ幅を7円とした。

 暫定税率を含めた卸価格の引き上げ幅は、元売り最大手の新日本石油が1リットル当たり28円80銭、昭和シェル石油は30円30銭、ジャパンエナジーは30円超。

 石油情報センターの調査では、レギュラーガソリンの全国平均小売価格は4月21日時点で130円60銭。卸価格の引き上げによって、昨年12月に付けた調査開始以来の最高値の155円50銭を上回るのは確実。新日石の中村雅仁常務は記者会見で「(平均価格が)1リットル当たり160円を超える可能性が高い」と語った。

 ただ、5月1日からの暫定税率復活後も、元売りによって4月末までに製油所から出荷した分の扱いが異なる。またガソリンスタンドは激しい競争にさらされているため、卸価格をどのように小売価格に上乗せするかは、店によってばらつきがでそうだ。

1ℓあたり30円以上の値上がりは痛いです。

通勤で自動車を使わざるを得ない地方にとっては、暫定税率が復活すれば、数百円の負担が1回の給油で増えてしまうんですよね。

このような機会に、国のお金の使い方を政府や国会は考えてほしいです。