柳本ジャパン カザフスタンを下し3連勝


日本 3−0 カザフスタン

スタメン 竹下 栗原 高橋
     杉山 荒木 木村

リベロ  佐野

交代 大村 多治見 櫻井


柳本ジャパン、メグの強打さく裂で3連勝 バレー女子五輪予選(サンケイスポーツ・写真あり)

バレーボールの北京五輪女子世界最終予選第3日は20日、東京体育館で行われ、日本はカザフスタンに苦しみながらもストレートで勝ち、セルビアとともに負けなしの3連勝とした。カザフスタンは3戦全敗。

 好サーブと荒木(東レ)らの奮起で第1セットを逆転で制した日本は第2セットに苦戦した。パブロワに強打を許し、32−31から相手の反則で辛くも奪った。第3セットは高橋(NEC)の活躍などで押し切った。

 五輪初出場を狙うセルビアは2連勝の韓国にストレート勝ち。ポーランドドミニカ共和国を3−1で下して2勝目(1敗)を挙げた。タイは持ち前の堅実なプレーでプエルトリコを下した。


★正念場で不調の主砲が意地

 第2セットで22−24と追い詰められた日本が鬼の形相でボールに食らい付き、レフトで待つ主砲栗原につないだ。試合の分岐点となったこのセットを33−31で奪ったのがものをいい、最初に立ちはだかったアジアの壁を打ち破った。

 ポーランド戦のスパイク決定率がわずか25・71%に終わるなど、過去2試合の不出来を栗原も自覚した。この日も第2セット途中まで、弱気なフェイントを繰り返すなど波に乗れなかったが、土壇場で真価を発揮した。「トスが上がってきたのは信頼してくれたということ。みんなが必死でボールを持ってきてくれたので決めるしかなかった」と声を上ずらせた。

 22−24から次々と強打を決めた。相手の高いブロックをはじき飛ばすパワフルな一撃も連発。その後も背番号1のエースが得点し、最後は相手のミスで決した。

 勝負を左右する局面で不調のエースにトスを集めた竹下は「ここは栗原しかないという場面で決めてくれた。第2セットがすべて。彼女は頼りになる」と称賛を惜しまなかった。この日のスパイク決定率は47・22%だった。復調の兆しが見えたエースの奮起で、日本が北京切符獲得へまた一歩前進した。


★好調なセンター陣

 柳本監督が長年課題とした、荒木と杉山の両センターの奮闘が光る。この日はブロックで合計10得点。力強い速攻で勢いに乗せた。

 ただ、相手の攻めがやや力任せで単調なこともあり、杉山は苦戦した第2セットに「もっと速さを意識しないといけない」と反省しきり。14点を稼いだ荒木も「細かい部分を詰めないと駄目。コンスタントに力が出せていない」と辛めの自己評価に終始した。


★「もう少し力があれば」

 両軍最多の25点を挙げたパブロワを中心に接戦に持ち込んだカザフスタンだが、日本の粘り強いプレーに屈した。

 久光製薬に所属してプレミアリーグの最多得点者となったパブロワは、勝敗を分けた第2セットについて「もう少し力があれば勝てたと思う。個人的には絶対取れるという自信があった」と悔しそうに振り返った。


第1セットの序盤は、このままセットを取られてしまうのではないかと思いましたが、1回目のタイムアウト以降は、一進一退ではありましたが、日本のペースに持ち込むことができたのではと思います。

第2セットは33−31という接戦をモノにし、流れを完全に引き寄せたと思います。

今日は、全員バレーの勝利だと思いますが、中でも、流れを作った第2セットで接戦のところで活躍した栗原選手の気迫あふれるプレーは素晴らしかったです。前2戦とは見違えるように思えました。


そんな栗原選手について書かれていた記事が↓


<女子バレー>栗原への信頼揺るがず…「無心」で存在感(Yahoo!ニュース・毎日新聞)

女子バレーボールの北京五輪世界最終予選兼アジア予選の第3日の20日、日本はカザフスタンを3−0で降し、3連勝を今大会初のストレート勝ちで飾った。


 「エース」への期待が、そうさせたのだろう。ジュースが続いた第2セットで、日本のトスがことごとく栗原に集まった。これまでの2試合では精彩を欠いて見えた栗原。センター陣の強化が奏功しても、チームの栗原への信頼は揺らいではいなかった。

 先発6人の平均身長で5センチ下回るとはいえ、カザフスタンには昨年、日本が3戦全勝している。しかし、この日の序盤は相手のエースで、先月閉幕したV・プレミアリーグの得点王、パブロワ(久光製薬)に苦しめられた。重く響くスパイクで計25点を量産。一方の栗原は、第2セット途中までブロックに捕まる場面が目立った。

 それでもチームは栗原にかけた。第2セットの攻防。一丸となって拾い、セッターの竹下だけでなく木村が、荒木がトスで栗原へ。常に相手ブロックが2枚つく中で、26点目以降の8点のうち5点を挙げた。「苦しい場面で攻めきってくれた。頼もしい」と竹下。

 日本の攻撃パターンの「引き出し」は増えてきている。荒木の速攻に杉山の移動攻撃、木村のバックアタック……。だが昨夏、栗原が故障から3年ぶりに代表に復帰して以来、柳本監督の描く「日本女子のエース」が、別の選手に切り替わることはない。

 「無心だった。皆でつないでくれたので何としても決めたかった」。声の調子も少し軽くなった。エースに復調の兆しが見え始め、日本女子の北京への道が、また明るさを増した。

今日の試合を見ていると、栗原選手に笑顔が戻ったのかなという感じがしました。

明日以降にも期待しています。



では、


北京へJUMP!


ガンバレ‼ニッポン!