大阪国際女子マラソン 渋井陽子選手が優勝


大阪国際女子マラソン:渋井8年ぶり2回目V 赤羽2位 (毎日新聞)

世界選手権(8月、ベルリン)の代表選考会を兼ねた大阪国際女子マラソンは25日、大阪市長居陸上競技場を発着点に行われた。昨年11月の東京国際女子マラソンで4位に終わった渋井陽子三井住友海上)が2時間23分42秒で、初マラソンだった01年大会以来8年ぶり2回目の優勝を果たした。渋井は世界選手権代表に内定した。初マラソン赤羽有紀子ホクレン)が2時間25分40秒で2位、前回まで2大会連続で世界選手権代表の原裕美子(京セラ)が3位だった。大会3連覇の経験のあるリディア・シモンルーマニア)は5位、マラソン初挑戦の脇田茜豊田自動織機)は9位だった。

 時折みぞれが舞う中、前半はスローペースで、中間点まで13人の先頭集団で進んだ。29キロ手前で渋井がペースを上げて先頭に立ち、31キロ過ぎで赤羽を振り切って、そのまま逃げ切った。(スタート時の気象条件=晴れ、気温6.7度、湿度73%、東南東の風1.5メートル) 

[後略]


大阪国際女子マラソン:渋井、初優勝のビデオ見てVつかむ(毎日新聞)

大阪城を後にした29キロ手前、我慢を一気にはき出すように、渋井が集団から抜け出した。「何となく気持ち良くなってスイスイと」という走りで、それまで1キロ3分20秒台後半だったペースを、30キロからは3分13秒、3分16秒、3分9秒に上げ、2位の赤羽を置き去りにした。5年ぶりのマラソン優勝。「元気に走る姿を見せられてよかった」と目を潤ませた。

 「自分に裏切られない」ことが目標だった。11月の東京国際女子では、30キロ過ぎまで独走しながら、終盤に失速して4位。悔しさから「勝つまでやろう」と思い立ち、世界選手権代表を目指してわずか2カ月という強行日程を選んだ。

 大阪国際は01年に初マラソンで優勝したレース。初心に帰ろうと、大会前に初めてそのレースのビデオを見た。三井住友海上の鈴木総監督が「落ち着いているし力が入っていない」と評する8年前の自分。その姿を見て、前のめりになる気持ちを抑え込んだ。直前の調整も軽め、この日も勝負どころまで集団の中で冷静にレースを組み立てることができた。

 世界選手権が開かれるベルリンは、04年に当時日本最高の2時間19分41秒を出した思い出の地。「(マラソンに勝つ)コツをつかんだ気がする」という29歳が、世界の舞台でも輝きを取り戻しそうだ。


おめでとうございます!


今日のレースは、今までの悪夢のようなレースを振り払った、すばらしいレースだったと思います。

ここ何年かの渋井選手のレースというと、序盤からスパートし、その後失速し、順位を落とすという、嫌な展開のレースしかできなかったように思えます。


でも、今回は違いましたね。


序盤から中盤は集団についていき、スパートのタイミングを伺うという展開でしたが、残り10キロから、じわじわとペースを上げ、スプリントを思わせる走りで圧倒するという、スマート(賢い)なレースができていました。


ゴールした時の渋井選手の笑顔がとても印象的でした。



あと、中継関連で言うと、今日の移動中継車(1号車)で実況をしていた馬場鉄志アナウンサーがとてもよかったと思います。

語り口がソフトで、見ていて心地が良かったです。


スポーツ実況というと、早口でエキサイトしてしまいがちですが、馬場アナはゆったりした口調で客観的な実況をしていて、時にウイットに富んだ部分(レース展開がCM中に急変した時に「民放というのは、コマーシャルというものがあるんで申し訳ないですが」と言ってる場面がありました。)があり、とてもよかったと思います。


他、大阪国際女子マラソンというと、アルフィーがテーマ曲を提供していますが、今回は「Shining Run」という曲で、夢を持って前へ進もうという思いが綴られていて、いい曲だと思いました。


下のリンクにアクセスし、上の「テーマ曲」をクリックすると、テーマ曲の解説があり、試聴もすることができます(サビの部分)。


カンテレ開局60周年特別番組 奥村組スポーツスペシャル 第38回大阪国際女子マラソン | 関西テレビ放送 カンテレ