河村たかし新名古屋市長 抱負を語る


河村たかしさん抱負「最初の1年が正念場」 減税は議会も反対できん(中日新聞・愛知)

激しい選挙戦を制して名古屋市新市長に選ばれた河村たかしさん(60)は26日、中日新聞のインタビューに応じた。圧勝となった要因について、「庶民の勝利」と高らかに宣言。選挙戦で繰り返し訴えてきた市民税減税と地域委員会の創設を4年以内に実現する決意を示し、市職員と市議会に理解と協力を呼びかけた。

 −名古屋の「総理」となった気分は。

 ありがたいですわ、ほんとに。市長選に出られただけでもどえりゃあうれしい。名古屋の皆さんのおかげ。衆院選のときと全然違い、「期待しとるでね」という声が本当に多かった。

 庶民革命だわね、これ。貫いていかなならんという決意と覚悟はある。庶民が勝ったということがよかった。

 −最大の勝因をどう分析するか。

 政治に対する庶民の不満がたまっとったと思う。不景気で皆さん生活苦しい。誰か出てきて変えてもらえんかというマグマがたまっとったところに、この変人が出てきた。これまで国会議員やっとったけど、名古屋で自分の思っとることを実現するのは、わしの運命だと思いますね。

 −選挙戦で、名古屋弁のことをいろいろ言われたようだが。

 今回の争点の一つになった。「汚い名古屋弁使うな」とか「品がない」とか言われたが、言語は生き方そのもの。わしはこれからも「名古屋ことば」を貫きますよ。やめれーせん。これから名古屋が庶民革命をやって、東京、大阪に勝とういうとき、言葉への自信を確立せないかん。

 −一番の公約の市民税減税について、具体的にどう進めるか。

 6月議会に出したい。その前にプロジェクトチームをつくる。

 −まず減税ありきでは乱暴じゃないかという議論も。国の補助金が減らされるのではとの心配もあるが。

 税金の無駄遣いをなくそうとか行政改革とか言ったって庶民には分からない。減税しないのに行政改革を言う方がはるかに無責任。国は2006年から、自治体の経営に資するため減税してもええと言っている。その一方で補助金カットなんてあり得ない。そうなったら名古屋は独立ですよ。

 −住民自治を実現する地域委員会についてはどうするか。

 年内に委員選挙を行い、来年度の予算編成に入れたい。地域にカネを直接下ろすのは中間搾取がないから効果的。住民の自立にもなる。介護保険は、地域でやるのにいちばんふさわしいと思っとる。

 −松原市政が残した4大プロジェクトはどうするのか。

 本丸御殿は、壊す決意があるならすぐ止めてもいいけど、すぐ止める気にはあまりならん。一応つくりながら、雰囲気をうかがうだわな。玄関だけにしてちょうと言う声が強なりゃ、まあそうするだわ。税金の投入は年間3億くらいで意外に少ないし。

 −「おまえら極楽だ」と言い続けて市職員を完全に敵に回した。そういう中に乗り込んでいくわけだが。

 敵に回したつもりはないが、極楽なのは事実。ちゃんと受け止めてくれと言うしかない。みんな生活もあるから雇用は守ったうえで、各種手当とか減らしていく。この大不況の中、ぜひ自発的にご申告をいただきたい。

 減税で市民は喜ぶし、名古屋は歴史に残る街になる。これから伸びていく企業の一員になったと思ってもらえばいい。やる気がある人にはどえりゃあ楽しいと思いますよ。

 −議会対策は。場合によってはオール野党になりかねない。やりたいことをどう進めるのか。

 議会は市民の代表。庶民革命に反対するということは貴族の味方ということ。絶対反対できん。市民の皆さんに議員のとこに行ってもらい、なんで反対するのって、言ってもらう。そういう流れができるかどうか。庶民の心が議員さんに通じて、議員さんも必ず庶民の味方で一緒にやれる、と確信を持っとります。

 −2期目は視野に入れているか。

 4年間でケリをつけないかん。商売の感覚だと、8年でやるなんて、たわけ。最初の1年がクライマックスで、4年あれば十分。こんだけ民度が高いのに、4年以上もかかったら何なんだということだと思いますね。


名古屋弁丸出しですね。

こういった庶民感覚が有権者を引きつけたのでしょうか。


我が家は中日新聞を取っているので、昨日の選挙の記事は見ていますが、中には名古屋弁を嫌っている(恥ずかしい)という理由で河村氏に投票しなかった人もいるようですが、街にはそれぞれ個性があってもいいと思いますね。

これからは河村市政のお手並み拝見といったところでしょうか。