台風18号がもたらしたもの


今日の早朝に知多半島に上陸し、長野県を縦断し、宮城県に至り、現在は三陸沖を北上し、北海道に近づいています。


(引用文に一部重複有り)

台風18号、東海直撃(中日新聞)

台風18号は8日午前5時すぎ、強い勢力を保ったまま愛知県の知多半島に上陸。その後最大風速が弱まって大型の台風となり本州を北上した。名古屋地方気象台は、土砂災害や低地の浸水、河川の増水、高波などに引き続き注意するよう呼び掛けた。

 和歌山県みなべ町で、台風で倒れた木にバイクが衝突し、乗っていた新聞配達の男性(54)が死亡。埼玉県富士見市では、折れた木に当たった男性(69)が死亡した。

 名古屋市守山区の女性(54)は、雨漏りの修理で自宅天井裏に上った際、天井が抜けて落下し、頭を打って重傷。全国の人的被害は、午後1時現在の集計で先の死者2人のほか、16都府県で58人が負傷した。

 家屋の損害は、愛知県で屋根などの一部損壊が29棟、床上浸水33棟、床下浸水132棟。三重県では、一部損壊4棟、床上浸水4棟、床下浸水15棟に上っている。

 台風の中心が愛知県を通過したのは2004年10月以来。上陸場所が同県となったのは12年ぶりで、上陸時の勢力は直前の午前5時現在で中心気圧955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速40メートルだった。

 知多半島で被害が目立ち、知多市の国道155号の東橋(長さ6・3メートル、幅7・5メートル)が、河川の増水で街路灯とともに崩落。同市内の名鉄常滑線沿いでは、斜面の土砂が崩れ、線路をふさいだ。

 最大風速は南知多町で22・3メートルとなり、県内の数値としては過去10年で最大を記録。最大瞬間風速は同県のセントレア(中部空港)で44・2メートル、三重県尾鷲市で42・0メートルを観測した。降り始めからの雨量は三重県松阪市で274ミリを記録。1時間当たりの雨量は愛知県東海市で83ミリ、津で71・5ミリなど、各地で10月としては観測史上最大の数値となった。

 台風は8日正午現在、福島県会津若松市の南南西約50キロを時速50キロで北東に進んでいる。中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル。最大瞬間風速は45メートル。今後は北海道付近に進む見込み。


台風18号、南信地方をほぼ縦断(信濃毎日新聞)

台風18号は8日午前、強い勢力を保ちながら愛知県の知多半島付近に上陸、長野県内では南信地方をほぼ縦断し、東信地方から群馬県に抜けた。長野県危機管理部によると、諏訪郡原村と下伊那郡喬木村で倒木により民家計2棟が破損したが、死傷者は出ていない。JRの県内在来線は始発から全線が運休し、長野新幹線も関東地方の強風で断続的に運転を見合わせるなど、公共交通機関に影響が出た。

 同部によると、木曽郡木曽町が25世帯80人に、下伊那郡阿智村が1世帯5人に避難勧告を出した。また、飯田市、同郡売木村天竜村、泰阜村安曇野市の計33人が近くの公共施設などに自主避難した。

 県農政部によると、上下伊那地方でリンゴの落下などの被害が出たが、比較的小規模の見通しだ。

 長野新幹線あさまは上下8本が運休。JR在来線と県内私鉄(上田電鉄は平常運転)は順次運転を再開した。県内の高速道路はほぼ全域で速度規制された。県道上高地公園線など一般道路も倒木や落石、雨量による事前規制で一時、通行止めが相次いだ。また、中南信地方を中心に最大3300戸が停電した。

 長野地方気象台によると、降り始めの7日午前0時から8日正午までの雨量は、東筑摩郡麻績村聖高原114・0ミリ、南佐久郡北相木村112・5ミリ、下伊那郡阿智村浪合107・5ミリ、上田市鹿教湯105・5ミリなど。松本、飯田、南佐久郡南牧村などでは、20メートルを超す最大瞬間風速を観測した。

 同気象台は県全域に一時、大雨、洪水、暴風警報を出し、土砂災害や低地の浸水、河川の増水などに注意を呼び掛けた。台風が県内を通過したのは、県内各地で農作物被害や浸水被害が出た2004年10月の台風23号以来。

 台風18号は勢力は少し弱まったものの、大型のまま風速25メートル以上の暴風域を伴い、本州を縦断し、9日未明に北海道付近に進む見込み。台風上陸は07年9月の9号以来2年ぶり。

 和歌山県で新聞配達のミニバイクが台風で倒れた木に衝突して転倒し、乗っていた男性が死亡。埼玉県富士見市では、木が折れて男性に当たり、男性は間もなく死亡した。共同通信の午後1時現在の集計では、東京都や大阪府、愛知県など16都府県で計58人が負傷。

 茨城県土浦市龍ケ崎市、千葉県九十九里町で8日早朝、竜巻とみられる突風が発生し、建物の屋根が飛ぶなどの被害が出た。愛知県知多市では、日長川(ひなががわ)に架かる国道155号の橋が崩れた。

 東海道新幹線が名古屋−三河安城で大雨のため始発から運転を見合わせ、JRなど首都圏の鉄道がまひ。空の便は440便以上が欠航するなど交通機関が乱れた。

 台風は8日正午現在、福島県会津若松市の南南西約50キロを時速約50キロで北東に進んだ。中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートル。中心の南東側220キロと北西側190キロ以内が暴風域となっている。関東や東海、東北の一部が暴風域に巻き込まれた。

 8日午後9時には、岩手県宮古市の東約40キロを中心とする半径90キロの円内に達する見込み。


台風18号が県内を通過・リンゴなど被害(SBC信越放送・動画有り)

大型の台風18号はきょう午前、県内を通過しましたが現在も北部全域に大雨警報と長野地域に洪水警報が出ていて気象台で警戒を呼びかけています。

台風は明け方に県内に入り午前中南部を横断する形で通過しました。

その後天気も回復に向かっていますが、現在も北部全域に大雨警報と長野地域に洪水警報が出ていて気象台で河川の増水などに警戒するよう呼びかけています。

台風の通り道になった県の南部では強い風でリンゴが落ちたりリンゴの木が倒れる被害が出ました。

JAみなみ信州などによりますと強風によるリンゴの被害は高森町で7600万円余りなど、下伊那地方が中心で、合わせて1億9500万円に上りました。

強風による倒木で下伊那郡喬木村の民家脇にある杉が連なって倒れ屋根が壊れました。

このほか原村でも民家脇の木が倒れて壁が壊れ、台風の被害を受けた建物はあわせて2棟でした。

JRのすべての在来線と長野電鉄松本電鉄は強風のため、午前中すべて運休しました。

また長野新幹線も一時部分運休しました。

午後になって徐々に運転を再開しましたが、ダイヤの乱れはきょういっぱい続きそうです。

降り始めからきょう午後1時までの降水量は、聖高原で114ミリ、阿智村で107.5ミリなど。

この雨で地盤が緩み、上田市手塚では市道の一部が陥没しました。

そのほか小・中・高校など645校が休校、中南信地方を中心に最大で3、300戸が停電、飯田市などで33人が一時自主避難するなど県民生活に大きな影響が出ましたが、これまでにけが人の報告はないということです。

市民生活に多少の影響はあったものの、人的被害は最小限に食い止められたようです。

ただ、長野県内では収穫間近のリンゴに被害が出てしまいました。

被害面積は大きかったものの、幸い落ちた個数は少なく、被害額も最小限に収まった模様です。