いいだ人形劇フェスタ2010、今日のまとめ

明日と明後日は臨時の仕事が入ったので、最初で最後のタイトルになります。


今日は、全部で6つの劇団の公演を観ました。

印象に残った人形劇をいくつか挙げてみます。


1.「田辺」

中心市街地にあるライブハウスでの、約20分ほどの公演でした。

地元の劇団で、このフェスタでも常連になっています。

五つのショートストーリーと新作の「忠臣蔵」という構成で、コミカルなストーリーにブラックさが加わった、大人の人形劇です。

ところどころ笑わせるポイントがあって、いい作品でした。


2.「ベトナム水上人形劇」

字のとおり、水上で演じられる、ベトナム独特の人形劇です。

今年の私的な1推しでした。

私が小学生の頃に観たことがあり、20数年の時を経て、また観ることができました。

ベトナムの農村風景や縁起物である龍や不死鳥などを題材にしていて、動きが面白く、人形の色遣いが東南アジアの感じがしました。


3.「人形劇団ぷんちく」

岐阜県にある、岐阜聖徳学園大学短期大学部の人形劇団です。

クレヨンが子供が寝静まった夜に動き出して、ストーリーを展開します。

いろんな色がある中で、黒が邪魔者扱いされるのですが、シャーペンの知恵を借りて、色がぐちゃぐちゃになったところへ黒を塗り、
シャーペンが色を浮き出して、花火の絵になり、黒だって役に立つんだよ、といった内容です。

人間に置き換えると、役に立たない人間なんていないんだということを分からせてもらったという感じです。


4.筑波大学人形劇団NEU

ストーリーとしては、墓場に忍び込んだ泥棒と子分のねずみが、掘った墓から出てきた霊が宿った人形に出会って、様々なことに出くわし、友情が芽生えるといった内容です。

この劇での印象的なセリフが、泥棒が言った

「どうせオレなんか、役立たずの人間なんだ」というもので、人形に

「そんなことないわよ!」と叱責されるところでした。

先ほど書いた、役に立たない人間なんていないんだ、ということに通じているのかなと思います。



3と4の劇団は、共に大学生の劇団でしたが、ストーリーがしっかりしていて、演技手法にも斬新さがあって、レベルの高い人形劇を観させてもらいました。


今年はいい作品をピンポイントで観られてよかったです。


フェスタはあさってまでありますが、私のフェスタは今日で終わりです。

来年もいい作品に巡り会えたらいいなと思います。