リニア中央新幹線、直線ルートが優位

リニア中央新幹線:直線で決着へ 審議会「建設費最少で優位」(毎日新聞)

JR東海が計画するリニア中央新幹線(東京−大阪)について、整備のあり方を検討していた交通政策審議会中央新幹線小委員会(国土交通相の諮問機関)は13日、候補の3ルートのうちほぼ直線の「南アルプスルート」が費用対効果などの面で「優位」とする試算を盛り込んだ報告書をまとめる方針を固めた。報告書は20日にも開く小委員会で公表される予定。これを受けて、ルートは「直線」で決着する見通しとなり、リニア構想が実用化に向けて前進する。


 JR東海の計画では、東京−名古屋を2027年度、東京−大阪を45年度に開業。JR東海はルートの候補として、南アルプスをトンネルで貫く「南アルプスルート」のほか、南アルプスを北に迂回(うかい)する「伊那谷(いなだに)ルート」、さらに遠回りする「木曽谷(きそだに)ルート」の3案を提示し、同審議会が検討してきた。


 「南アルプスルート」は、東京−大阪で所要時間67分、建設費9兆300億円と所要時間が最も短く、建設費も最少。JR東海は建設費用を全額自己負担することもあり、「南アルプスルート」を主張。一方、長野県は、地元自治体の要望を受け、「伊那谷ルート」を求めてきた。

直線ルートが既定路線になってきたようです。

費用対効果や建設コスト、国土軸としての観点から、直線ルートは当然ではないかと思います。

長野県の伊那や諏訪地域に配慮するとすれば、直線ルートで県内唯一の停車地になる飯田エリアからの鉄道や道路網の強化という案を引き出し、条件闘争に持ち込むということだけでないでしょうか。