リニア中央新幹線問題、阿部知事はどう動く?

リニアCルート「確定でない」知事(信濃毎日新聞)

 リニア中央新幹線のルート問題を議論している交通政策審議会小委員会が、南アルプスを貫くCルートの採用でまとまる方向になっていることについて、阿部守一知事は14日の会見で「ここに来て動きが加速しているという受け止めは必ずしもしていない」と述べ、小委員会の議論を注視して対応する考えを示した。20日にも開かれる小委員会の次回会合では、Cルートの優位性を示す費用対効果分析などの調査結果が報告される予定。

リニア中央新幹線:ルート問題、決着に慎重姿勢 会見で知事 /長野(毎日新聞・長野)

 JR東海が計画するリニア中央新幹線のルート問題がほぼ直線の南アルプスルート(Cルート)で決着する見通しになったことを受け、阿部守一知事は14日の会見で、「国の議論を把握して対応したい」と述べ、20日にも開かれる交通政策審議会中央新幹線小委員会(国土交通相の諮問機関)の議論を注視する考えを示した。新知事として方針を固めて国に要望する意向も示したが、この日は「考え方を整理している」と語るにとどまった。


 県内には諏訪・上伊那地域を中心に迂回(うかい)ルート(Bルート)を求める声が強い一方、飯田地域などにCルートを歓迎する声があり、一枚岩とは言えない状況だ。阿部知事は「どちらの意見も念頭におかなければならない」と慎重姿勢を崩さなかった。

阿部知事の苦しい胸の内を垣間見ることができます。

県内で求めるルートが違う以上は、どちらかを説得して結論を出さなければならない局面が出てきます。

仮にCルートに決まった場合、諏訪や伊那地域に配慮した、交通網を中心とした地域振興策を国などから引き出すことが出来るかが、阿部知事の手腕にかかっていると思います。

そういった施策が引き出せ、実現性が高いものであれば、諏訪や伊那地域をCルート決定に納得させる材料になるのではないでしょうか。

それには、県内の高速交通網の在り方を如何様にしていくかというビジョンを長野県が示し、JR東海JR東日本、国、高速道路会社に働きかける必要があると思います。

今後の阿部知事の動きに注目したいですね。