リニア中央新幹線、直線ルートで決着へ


リニア中央新幹線:直線ルートで決着…交通政策審小委(毎日新聞)

JR東海が計画するリニア中央新幹線(東京−大阪)について、国土交通省の交通政策審議会中央新幹線小委員会(国交相の諮問機関)は20日、同社が要望している南アルプスを貫通する「南アルプスルート(直線ルート)」が「最も費用対効果に優れている」との分析結果をまとめた。これにより、3案が提案されていたルートは直線ルートで事実上決着した。同小委は年内にも直線ルートを軸とする中間報告を正式に取りまとめ、来春をめどに国交相に対し整備計画に格上げするように答申する。

 同小委では、提案されている3ルートのうち、南アルプスをトンネルで貫く「直線ルート」(東京−大阪間67分・438キロ)と、南アルプスを北に迂回(うかい)する「伊那谷ルート」(同74分・498キロ)について、経済成長率1%、総人口が65年に8000万人まで減ることを前提に費用対効果(投資費用に対する効果の比率、数字が大きいほど効果が高い)を試算した。それによると、「直線ルート」は1.51倍となったのに対し、「伊那谷ルート」は1.24倍にとどまった。

 具体的には、超電導リニア方式で整備した場合、直線ルートは費用は約5.5兆円、効果約8.4兆円に対して、伊那谷ルートは費用約6.0兆円、効果約7.5兆円で、直線ルートが優位だった。

 東海道新幹線や航空機からの転換、新たに誘発される人の流れを踏まえた輸送需要量の試算では、45年度に東京−大阪間が開業した時点で、直線ルートは年間408億人キロで、伊那谷ルート(385億人キロ)を大幅に上回った。【

事実上、直線ルートで決着をみたようです。

これからは、伊那谷ルートを主張している伊那や諏訪地域をどう説得するかに力点がおかれるでしょう。