長野電鉄社長の廃止発言の波紋

屋代線「来春に廃止」 長電社長、協議会決定受け (信濃毎日新聞・17日)

 長野電鉄の笠原甲一社長は16日、信濃毎日新聞社の取材に対し、屋代線(屋代−須坂、24・4キロ)について「3月中に廃止届を国に提出し、遅くとも来年3月末には路線を廃止したい」との意向を明らかにした。長野電鉄活性化協議会が同線の廃止、バス運行への転換を決めたことを受けた判断だ。

 24日の活性化協議会で報告する方針。笠原社長は屋代線赤字経営が続いていることを理由に「一刻も早く(廃止届を)出したい」としている。ただ、沿線住民には存続を求める声が根強く、長野市議会などにも協議会の議論の進め方や決定に批判が出ているため、反発も予想される。

 笠原社長は、代替バスの運行主体について「(系列の)長電バスでやらなければならないだろう」と説明。「代替バスの運行経路などを活性化協議会に示した上で廃止届を出したい」とし、屋代線の駅数13よりもバス停留所数を増やす考え。便数も屋代線の1日上下31便より増やし、「(中高校生の利用が多い)朝のラッシュ時に増やさざるを得ない」としている。

 鉄道事業法は、路線の廃止は事業者が廃止日の1年前までに国土交通省に届け出なければならないと定めている。ただ、国が地方公共団体や利害関係者の意見を聴き、「公衆の利便を阻害する恐れが無い」と認めた場合、廃止日を繰り上げることができる。


上の発言を受けて今日、こういったニュースがもたらされました。

http://sbc21.co.jp/news/index.cgi?page=seventop&date=20110218&id=0169340&action=details(SBC信越放送・動画あり)

 きのう来年3月までに廃止する方針が示された長野電鉄屋代線について長野市議会の議員が沿線の住民の代表から意見を聞きましたが、住民からは廃止反対の声が相次ぎました。

屋代線沿線の長野市松代町で開かれた市議会の公共交通対策特別委員会には、沿線の住民8人が出席しました。

 出席者からは屋代線廃止の方針を決めた協議の進め方について「どこまで支援するかという論議がないまま切り捨てられた」「協議会の委員は地元の事情をわかっていない」といった不満が相次ぎました。

 こうした意見を受けて市議会の特別委員会は乗客増加に向けた実験を今後も続けるよう求める要望書を鷲沢市長などに提出することを決めました。


こういった反論は出てもおかしくはないなと思っていました。

廃止ありきといったムードになってしまったのは事実だと思います。

実証実験も不十分だと思いますし、沿線住民の意見が反映されたかというとそうでもありません。


長野電鉄長野市には、もう少し沿線住民との合意形成や議論をもう少し深める必要が十二分にあると思います。

今の時点での廃止発言はあまりにも拙速ではないかと思って止みません。