石川佳純さんがロンドン五輪への切符をつかむ

佳純3回戦突破で初の五輪切符/世界卓球(日刊スポーツ)

 世界ランク10位の石川佳純100+ 件(18=IMG)が、初の五輪出場を確実にした。11日のシングルス3回戦で梁夏銀(韓国)に4−2で勝利。五輪出場を争う同7位福原愛(22=ANA)は敗退した。日本協会によると、16日に発表される世界ランクで石川が福原を上回るのは確実になったため、各国上位2人に与えられる12年ロンドン五輪シングルス出場権を獲得する。


 思いを伝えたい人は、すぐそばにいた。石川は母久美さんを見つけると、走り寄って胸に飛び込んだ。言葉にならない思いが頭を駆けめぐり声を上げて泣いた。試合後の通路で、2人だけの時間が流れた。


 3回戦が1つのヤマ場だった。韓国の梁夏銀に苦しみながら、そのヤマを越えた。シングルスでのロンドン五輪出場をほぼ手中にし、子供のように泣きじゃくった。


 「リードして…挽回されて…。何とかしてやろうと思って、粘り強く…。今までやってきたことを思い出しながら、やりました。試合をする時はいつも1人ぼっち。でもたくさんの人が私を支えてくれた」。


 母と二人三脚で追い続けた夢だった。シングルスは福原、平野を加えた3人が僅差で2枠を争った。石川の涙から1時間半後、福原が3回戦で敗退。日本協会によると、この時点で10位石川が7位福原をポイントで逆転することが確実になった。石川はその結果を会場の歓声を聞かないように、母とロビーの椅子に座って待った。いつも母は炊飯器を持って遠征に同行し、毎日おにぎりを作ってくれた。姉のように慕う福原にも、五輪切符をかけた争いがあるため、喜びも悩みも顔には出せない。それも、母が聞いてくれた。


 多感な18歳。オシャレをして、恋もする年ごろだ。だが美容室に行く時間もなかった。午前、午後と2部練習をこなし、深夜にも元卓球選手の母を相手にボールを打った。オランダ入りしてから、前髪が伸びてボールが見えにくいことに気付いた。するとハサミをとり、自分で1センチ、また1センチと前髪を切った。左右がいびつになり、最後は見栄えも気にせずに思い切って切り落とした。それだけ、卓球にかけた日々だった。


 「今までやってきたことは間違いじゃない。勝っても、負けても、うつむいたり、下を向いたりしないようにと決めていました。でも今日は勝ちたいという思いが、すごく出てきた」。


 大会前には賭けに出た。日本出発を早め、フランスのジュニアの大会に出場した。石川は「もし負けたら40ポイント近くを失うかもしれなかった。ホント、イチかバチかですよね」と言った。その大会で優勝し流れを引き寄せた。青春時代のすべてをかけて、目指したロンドンへの道。18歳はひとしきり泣いた後、最高の笑顔を見せた。

おめでとうございます!


努力が実を結んだ結果だと思います。

とかく福原愛さんの陰に隠れがちでしたが、これでエースに名乗り出たといえると思います。


このブログでもだいぶ前に石川選手のことを書いた覚えがあります。

あの頃から比べると、とても成長したと思います。


これに浮かれることなく、卓球を究めてほしいですね。


その石川さんを特集した番組が16日の夜10:55からNHK総合テレビで放送されます。

下にリンクを貼っておきます。

http://www.nhk.or.jp/tamashii/index.html