松本市で震度5強の地震が発生

松本で震度5強、12人重軽傷 松本城内壁にひび (信濃毎日新聞)

30日午前8時16分、県中部を震源とする強い地震があり、松本市丸の内で震度5強、同市沢村で震度5弱を観測した。県警のまとめによると、この地震で骨折や打撲などで計12人が重軽傷を負った。国宝、松本城天守の内壁に10カ所ほどひびが入り、国重要文化財旧開智学校の壁にもひびが入った。

 同市美須々、東筑摩郡山形村でも震度4を観測したほか、県内全域で震度3〜1の揺れを観測。長野地方気象台によると、震源の深さは4キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・4と推定される。

 松本市によると、中心市街地では3階建てビル1棟の壁が損壊、落下したほか、市の中央から南部の広い範囲で家屋の屋根瓦の落下、ブロック塀の倒壊、壁に亀裂が入るなどの被害が出た。松本広域消防局などによると、並柳小の通学途中の2年生女児(7)が、倒れてきたブロック塀が足に当たり、右足甲を骨折。両島の70歳女性がベッドから転倒して右足を骨折した疑い。笹賀の事業所の男性従業員(68)は工場内で荷物が落下し、頭と肩を打撲した。

 市街地のホテルでは、70代の女性が2階の部屋から出られなくなり、救出された。

 複数の小中学校で校庭にひびが入るなどの被害が発生。下校を早める対応をした学校もある。エクセラン高校(松本市里山辺)が休校した。

 一方、市内のスーパーでは店舗の商品棚から商品が多数落下。開店のめどが立たない店が数店出ている。

 市上下水道局によると、「水道水が茶色に濁っている」といった情報が多数寄せられた。古い水道管のさびが剥がれたとみている。

 松本市周辺では29日夜から県中部を震源とする地震が続いており、同日は同市で震度3を2回、震度2を1回観測するなど計6回の地震があった。

 30日は午前4時45分にも同市で震度2を観測する地震があった。震度5強を観測した地震後も有感地震が午後1時までに計5回あり、午前8時21分ごろには、松本市東筑摩郡山形村で震度4、岡谷市諏訪市などで震度3を観測した。

 長野地方気象台は「この付近では東北地方の地震以降、有感地震が増えていた。内陸の浅い場所で起きており、マグニチュードが小さくても揺れが大きくなる可能性がある。今後も同程度の地震が起きる可能性があり、注意が必要」としている。


震度5強、“要注意断層”との関連は (TBS Newsi・動画あり)


警戒していた牛伏寺断層付近で発生 長野で震度5強(朝日新聞)

長野県中部で30日朝に起きた地震震源は、政府の地震調査委員会が将来、大地震発生の恐れがあると注意を呼びかけている牛伏寺(ごふくじ)断層の近くだった。

 牛伏寺断層は糸魚川―静岡構造線断層帯の一部で、長野県松本市塩尻市付近の長さ17キロの活断層地震調査委は、東日本大震災地震の影響で「将来の地震発生確率が高まる可能性がある」として注意を呼びかけている。

 牛伏寺断層は、約千年に1回程度活動しており、最後の地震は1200年前ごろとみられる。地震調査委は、今後30年以内に14%の確率で発生すると予測している。日本の活断層の中で最も確率が高いグループ。この断層や周辺で地震が起きると、マグニチュード8程度と考えられている。

 気象庁は「牛伏寺断層が動いたものかどうかは不明」とし、断層に与える影響を注意深く監視していくとしている。

被害に遭われた皆さんには、心からお見舞い申し上げます。


同じ県内でも南の方の私の地元では、揺れは感じませんでしたが、松本では大きく揺れたようです。

昨夜から小さな地震が起きていて、大規模な地震が今朝起こったということです。

夕方のローカルニュースでは、塀や屋根が崩れるという被害が多く見られたようです。

余震が起こる可能性がまだあるので、警戒を当分は緩めてはならないと思います。