長野県内でも金環日食が観測される

県内では173年ぶりの天体ショー・広い範囲で金環日食を観測(SBC信越放送・動画あり)

太陽と月と地球が一直線に並び、太陽がリング状に見える「金環日食」が、県内でも中南信の広い範囲で観測されました。

標高2600メートルの中央アルプス千畳敷では、東京や大阪など県内外から泊まり込みで訪れた20人余りが、早朝からカメラを準備して金環日食の撮影に臨みました。

午前7時31分に太陽と月がゆっくりと重なり、およそ3分半にわたって金色に輝くリングが観測されました。

一方、飯田市の美術博物館の観察会にはおよそ500人が集まり、金環日食のリングが完成すると、歓声や拍手が沸き起こりました。

また東御市上信越道・東部湯の丸サービスエリアでは、金環日食と部分日食の境界線でしか見られないベイリービーズと呼ばれる珍しい現象が観測されました。

月の表面の凹凸によって太陽の光が1分間にわたってビーズのように連なりました。

一方、部分日食となった長野市でも通勤・通学途中に観察用のグラスを太陽にかざす人や、いつもより早く出勤してオフィスのベランダから太陽を見上げる様子も見られました。


金のリング、キラリ 県内で173年ぶり金環日食 (信濃毎日新聞)

太平洋側を中心とした日本の広い範囲で21日朝、太陽の中心部が月に隠され、細いリングのようになる金環日食となった。県内は、ほぼ全域で晴れたため、中南部を中心に金環日食、北部を中心に太陽の直径が9割以上と大きく欠ける部分日食を観測。金環日食となる限界線付近でしか観測できない「ベイリービーズ」と呼ばれる現象も塩尻市で見られた。各地で開いた観察会には多くの人が訪れ、世紀の天文ショーに見入った。

 日本の金環日食は1987(昭和62)年の沖縄以来25年ぶりで、県内では173年ぶり。今回は北限界線が県中部に位置し、線より南の飯田市諏訪市佐久市などで金環日食、線より北の長野市飯山市大町市などで部分日食となった。「ベイリービーズ」は、月面の凹凸によってリングが途切れてビーズが連なったように見える現象で、観測した英国の人の名から付けられたとされる。

 飯田市美術博物館の観察会には約480人が参加。太陽は午前6時18分、右上から欠け始め、7時を回ると三日月のような形に。東の空に多かった雲も徐々に晴れ、7時31分に金環日食が始まると、「輪になった」「つながった」との声が上がり、約4分間にわたって観察できた。

 同市浜井場小学校1年の杉浦喜助君(7)は「太陽が食べられている」とおおはしゃぎ。同市上郷小5年の田間流星(りゅうせい)君(11)は「見る前は金環日食について大げさに騒いでいるように思ったけれど、実際に見たら本当に感動した」と話していた。

 全国では、東京、名古屋、大阪など大都市圏も金環日食に。北海道や東北、北陸、中国地方、九州北部などは、太陽の直径が8〜9割と大きく欠ける部分日食になった。

 今回の金環日食は、中国南部で始まり香港、台湾、日本を経て北米に至る細い帯状の地域で起きた。日本の次の金環日食は北海道で見られる2030年、それより前の16年に全国で部分日食となる。

私も観測用グラスで金環日食の瞬間を見ることができました。

見事な金環食でした。

夕方のローカルニュースでの情報では、地元の飯田市金環日食が観ることができるのは29年後だそうです。

その頃はおおよそ70歳なので、健康に生活して、もう一度金環日食を観たいと思います。