もうひとつの被災地も今日で2年を迎える

昨日は東日本大震災の発生から2年の日でしたが、長野県民にとってはもうひとつの被災地である、栄村を震源とした長野県北部地震の発生から2年の日を今日迎えました。


長野・栄村 過疎化進むなかで復興へ(NHK NEWS WEB)

おととし、長野県栄村で、震度6強を観測する地震が起きて12日で2年がたちました。
地震後に過疎化が急激に進むなど課題が山積するなか、村ではさまざまな催しが開かれ、住民たちが復興への思いを新たにしていました。

おととし3月12日の午前4時前に起きた長野県北部を震源とする地震で、栄村では震度6強の揺れを観測し、住宅694棟が壊れ、10人がけがをしたほか、その後の避難生活によるストレスなどで3人が死亡しました。
地震から2年になる12日、村では、仮設住宅から引っ越した人たちが集まって、近況を語り合ったり、ろうそくに火をともしたりする催しが開かれ、村の住民たちが改めて復興を願っていました。
村では去年、被災者向けの村営住宅8棟が完成したほか、亀裂が生じるなどした217か所の道路も90%以上で復旧工事が終わりました。
一方、地震をきっかけに村を離れる人も相次ぎ、人口はこの2年でおよそ5%減少し、急激に進んだ過疎化が復興に陰を落としています。
村は去年の秋、農業を始めとする産業振興などを柱にした復興計画を策定しましたが、過疎化が進む中で計画をどう実現していくのか、人口の回復や若い働き手の確保など課題は山積しています。

見た目の復興は進んでいるように見えます。

しかし、地震後の村での生活の再建をあきらめて離れる人がいたり、農業の担い手不足とそれによる農地の荒廃など、本当の復興には多くの課題があります。


今日夕方のNHKのローカルニュースでは、観光で村の復興を考えている人たちの様子を取り上げていました。

村の良さを再確認し、それを活かした観光振興をして、村の交流人口を増やしていこうという試みに取り組んでいく姿に、村の人たちの心意気を感じました。


そのニュースでも言っていましたが、栄村には「結い」の精神があるそうです。

東日本大震災においても言えることですが、人と人とのつながり(結い)が強ければ強いほど、どれだけ大きな困難でも乗り越えていけるんだということではないでしょうか。

東北地方にも目を向けなければならないのですが、長野県民にとっては、栄村にも目を向けなければならないのだなと、あらためて感じました。