今日の気になるニュース

今日は昨日に続いて、リニア中央新幹線の地元での説明会のニュースを。


「猿庫の泉への影響小さい」 JR東海 飯田でリニア説明会 (信濃毎日新聞)

JR東海リニア中央新幹線建設促進県協議会は12日、東京―名古屋間で2027年の開業を目指すリニア中央新幹線の説明会を飯田市の飯田文化会館で開いた。同社は、環境影響評価(アセスメント)調査の進捗(しんちょく)に関連し、同市などが回避を求めている市内の風越山の湧水「猿庫(さるくら)の泉」と、奈良・平安時代の役所跡「恒川(ごんが)遺跡群」(飯田市座光寺)の調査状況について詳しく説明。地下深くにトンネルを掘る場合、猿庫の泉への影響は「全般的に小さいと想定される」との認識を示した。

 同社は、風越山周辺の地質について、深い層は透水性の低い岩盤で、浅い層の地下水が湧水の起源とみられるとした。市が一部の国史跡指定を目指す恒川遺跡については、宇野護(まもる)・中央新幹線推進本部長が説明会後の取材に「私どもも大変重要な遺跡と認識している。そのことを含めて路線を考えている」と述べた。

 ただ、猿庫の泉を含め遺跡群を避けて駅や路線を造るかは明言せず、環境アセスメントの結果案を盛り込み今秋にも公表する「準備書で示す」と述べるにとどめた。

 説明会に出席した同市の佐藤健副市長は「水源や遺跡群を認識しているとの話があった。前向きに捉えたい」との受け止めを語った。

 説明会には約870人が参加。同社は山梨、岐阜両県の説明会でも示した効率性を追求した中間駅のイメージ図についても説明した。また、準備書公表後の地元説明会については「地域に即した話題も多いので、丁寧に説明の機会をつくる」(宇野本部長)との考えも示した。

リニア中間駅の位置明示せず 飯田でJR東海が説明会(中日新聞)

JR東海が十二日、飯田市の飯田文化会館で開いたリニア中央新幹線の説明会では、注目されている中間駅の詳細な位置やルートの説明は無かった。説明会後、取材に応じた同社中央新幹線推進本部の宇野護本部長は「詳細は秋に公表する環境影響評価(アセスメント)の準備書を待ってほしい」と理解を求めた。

 説明会では、JR東海が進める環境アセスの進み具合などを報告。今夏に猛禽(もうきん)類の営巣調査を終え、秋に準備書を示すという従来通りの日程を示した。

 地元からルート回避の要望がある風越山周辺の水源域については「深層部にトンネルを掘れば影響はない」と説明。中間駅の候補地の中心部にあり、飯田市教委が国史跡指定を目指す恒川遺跡群への対応は「準備書の中で示す」と述べるにとどめた。

 中間駅は、営業担当の駅員を置かず切符も販売しないなど、シンプルな機能にとどめたイメージ図を示し「効率性、機能性を追求した。一階の大部分は賃借可能で、地元負担で複合施設としての駅もできる」とした。

 質疑応答では「リニア開通は地域発展につながる。一日も早く開業してほしい」などと期待を込める声が上がり、東京−名古屋間の開業の前倒しを求める意見も出た。

 一方で、リニアの高架橋の建設で日当たりが悪くなることへの不安や、土砂を運ぶ車両の集中による渋滞の発生など、周辺環境の悪化を懸念する声も。ある出席者は「自然を壊し、膨大な建設費を掛けてまでリニア新幹線を建設する必要があるのか」と、計画自体を疑問視していた。 

今回の説明会に関して、平日の昼の開催を疑問視し、若い世代が参加しやすい土日開催を望む声があったそうです。

リニア中央新幹線開通後に地域の中心的役割を果たすであろう、現在20から40代に対象を広げる意味でも、そうした方向性があってもいいと考えます。


他には、地上部分をコンクリートの壁で覆うという案には、景観を損ねることや景色を見られないという反対意見があるそうです。

アクリル素材を使って、できる限り透明にする技術ができれば、わざわざコンクリートで覆う必要性はないと思います。


まだまだJR東海にはもっと踏み込んだ建設の計画案を練る必要があります。

そして、沿線地域との合意形成を深めていってほしいと思います。