今日の気になる

今日の気になるは、県立の4年制大学に設置される管理栄養士養成課程の是非をめぐってのニュースです。


県立大学の「栄養管理士課程」問題・知事と松本大の会談は平行線(SBC信越放送・動画あり)

新たな県立大学の基本構想案に管理栄養士の養成課程が盛り込まれた問題について、阿部知事が設置に反対している松本大学と会談しましたが、意見の隔たりは大きく、話し合いは物別れに終わりました。

阿部知事は午前10時前に松本大学を訪れ、住吉廣行学長との話し合いの席に着きました。

おととい、県の委員会がまとめた基本構想案では、県立の4年制大学に定員40人の健康文化学科を設け、管理栄養士の国家試験の受験資格を得られる「食健康コース」を設置することが盛り込まれました。

これに対し、県内で唯一1学年80人の管理栄養士の養成課程を持つ松本大学は、強く反発しています。

知事と大学側との会談は、3時間近くにおよび、この中で、住吉学長は大学ごとの差別化や定員のあり方などについて具体的に提案しましたが、阿部知事は応じる姿勢を示さなかったということです。

阿部知事は、きょうの意見交換を踏まえて「県としての方針を速やかに決める」としていますが、松本大学との考え方が平行線のままだけに、難しい判断を迫られることになりそうです。

数日前のニュースで松本大学の学長が言っていたのは、資格(管理栄養士)を取ったとしても就職できない人が出てしまうということでした。

管理栄養士の現状について知らないのですが、有資格者と就くことができる職場の数のバランスがしっかりとれているのなら問題ないと思います。ただ、松本大学の学長の言い分が正しければ、学科設置には疑問を感じます。


しかし、裏を返すと、自分の大学に入ってくれるであろう学生を取られてしまうという危機感の表れが今回の反発につながっているとも考えられます。


この問題に関しては、管理栄養士の有資格者のニーズが社会の中でどれだけあるのかという見通しを精査することが必要だと思います。その中から歩み寄れる糸口を見つけて、最終的な判断をすればいいと思います。

でも、今日の段階ではそれは難しかったようです。


今後の状況に注目ですね。