今日の気になる

今日は、国内最大の一般公募の美術展「日展」に関する疑惑についてです。


日展 入選者事前割りふりの疑い(NHKニュース)

国内最大の一般公募の美術展「日展」の「書」の部門で、入選者の数を複数の会派に事前に割りふっていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。
文化庁日展に対し、速やかに事実関係を調査し報告するよう求めました。

日展」は、日本画や洋画など合わせて5つの部門で、毎年1万人以上が応募する日本最大の公募美術展です。
審査の不正が行われていた疑いがあるのは、石や象牙などに文字を彫る「てん刻」の部門で、過去、20回以上にわたって、この部門で入選したことのある男性が、NHKの取材に対し明らかにしました。
男性は「特定の会派に入選が集中するように入選数を割りふっていた。50年近く行われてきたことだ」と証言しました。
そのうえで、「審査が行われる前に、日展の顧問の自宅を訪れ、作品を見てもらったお礼として、高額の“指導料”を支払う作家もいる。その作家は、顧問の独断で入選している」と公平な審査が行われていない疑いがあることを明らかにしました。
さらに「日展の理事や審査員含め、応募者のほとんどが、その習わしを知っていたはずだ」と述べました。
一方、審査の不正に関わっていたとされる「日展」の顧問は、NHKの電話取材に対し、「顧問になってから10年の間は、一切、審査に関わっていないため、どんな審査が行われているのか、まったく把握していない」と不正への関与を否定しています。
この問題について、去年3月まで「日展」を所管していた文化庁が、30日寺坂公雄理事長らを呼んで、速やかに事実関係を調査し報告するよう求めました。
理事長は、日展の審査体制や、不正が無かったどうか調査を始めたことを説明したということです。
文化庁芸術文化課の舟橋徹課長は「日展はわが国を代表する美術展なので審査は公正に行われる必要がある。速やかに調査して事実関係を報告してもらいたい」と話しています。
文化庁では報告を受けたあと、現在、日展を所管している内閣府と対応を検討したいと話しています。

これが本当にあったことなら、とても残念な話です。


日展には、ここ数年は行くことができていませんが、何度か観に出かけたことはあります。

一般公募の美術展としては最高レベルの展覧会だと思いますが、こうした名誉ある美術展の審査で不正の疑いが表面に出たのは危機的なことではないでしょうか。

いち早く真相を究明してほしいものです。