今日の気になる

今日はソチ冬季オリンピックから2つ。


一つ目はフリースタイルスキー女子モーグル上村愛子さんについて。


上村愛子4位完全燃焼「今回最後だな…」(日刊スポーツ)

5大会連続出場となる上村愛子(34=北野建設)は20・66点で、悲願のメダルにあと1歩届かなかった。それでも、4位入賞に「こんなに何本も滑れる五輪は今回が初めて。とにかく全力で滑らないといけないと思っていて、全部終わったときには得点も見ずに泣いていました。メダルは取れなかったんですけど、でも、すごくすがすがしい気持ちです」と、笑顔をまじえながら振り返った。

 上位6人で争う最後の決勝3回目。第1エアのヘリコプター(横1回転)と第2エアのバックフリップ(後方宙返り)を確実に決めた。30秒46は6人の中で最速タイム。今大会4本目となる最後の滑りで、積極果敢に攻めた証しだった。「準備してきたことや、失敗なく攻めて滑りたいというのが(決勝の)3本全部かなった。自信を持ってスタートに立ち、最大の力を出して滑るというのが私の思っている理想。今日はたくさんそれができたので、すごくうれしいです」。

 初出場の98年長野大会から前回の10年バンクーバー大会まで、7、6、5、4位と順位を1つずつ上げてきた。ただ、メダルには近づくものの、わずかに及ばず「何でこんな、1段1段なんだろう」と、大会のたびに悔し涙も流れてきた。

 バンクーバー大会後は引退も考えて休養し、冷静に自分を見つめ直した中で、戻ってきた雪の上。またも最後の1段を上がることはできなかった。だが「ソチを目指すと思ったときに、また(メダルが)取れないとか取れるとか、そういう場所に戻ってこれるという自信が持てていなかった。最高の滑りをしたら取れるかも、というところまで来れたのが、すごくうれしい」と悔いはなかった。

 集大成と位置づけた今大会。「たぶん、今回が最後だなと思っている。自分としては五輪の思い出は、すごくいい思い出で終われるんじゃないかな。メダルはないんですけどね(笑い)。そこはもう、申し訳ないとしか言いようがないんですけど、頑張って良かったなと思っています」。最後まで戦い抜いたその姿は十分、誇れるものだった。

メダルの獲得に期待がかかりましたが、残念な結果となりました。

しかし、競技が終わってからのインタビューでの表情には清々しさを感じました。

悔いが残った滑りをしての4位ではなく、自分らしさを出し切っての4位はそれはそれで素晴らしい結果だと思います。

5大会連続で入賞できるという安定感はすごいと思いますし、誇りにも思えます。

お疲れ様と言いたいですね。



二つ目はスノーボード男子スロープスタイル角野友基選手について。


角野8位入賞 スノボ男子 (中日新聞)

(一部省略)

◆コース一礼、宙を舞う

 スタート位置に立つと、深々と頭を下げた。スノーボード男子スロープスタイル。叫んだり、両手を突き上げたりして気合を入れる選手が多い中で、十七歳の角野が選んだのはおじぎ。ゴール後も一礼してから引き揚げた。「礼に始まり礼で終えようと思った」


 きっかけは一部報道で、この種目を「子どもの遊び」とやゆされたこと。「それならスポーツマンシップにのっとってやろうと」。僕たちのやっていることは遊びじゃない−。そう訴えるため、目立つ場面でやってみせた。


 「礼儀正しく」を心掛けている。小学六年からプロ契約するマネジメント会社の吉田宏代表取締役は「スノーボード選手はやんちゃ、という印象を塗り替えるため」と語る。


 スノーボードには独特のファッション文化がある。だぶだぶの服を着たり、ズボンを腰まで下げたり。若者を中心に支持を集める半面、反感を抱く人も多い。前回バンクーバー五輪で男子ハーフパイプ(HP)の国母和宏が服装問題で批判されたのは記憶に新しい。


 角野はそういう服装をあえてしない。なぜなら「スノーボードを普及させたい」という夢があるからだ。ワールドカップ(W杯)優勝など、海外の大会で活躍しても日本ではほとんど報道されない。最近、小学校からの同級生に「こんなことやっていたんだ」と言われショックを受けた。人気を高めるには「好感をもたれ、多くの人に興味を持ってもらわないといけない」と痛感した。


 八歳で始め、夢中になっている間に第一人者となった。「大好きだから」こそ、いま模範になろうとしている。「そのために頑張っている。誰も通ってこなかった道を切り開き、新しい道を開拓したい」 

録画で見ていたのですが、競技の前におじぎをしていたのが印象に残りました。

そのことが、今日の新聞に掲載されていました。


世間一般ではスノーボードの選手はチャラチャラしているイメージが強いようで、それを払拭しようと角野選手は礼儀を重んじるようになったそうです。

そして、角野選手は純粋にスノーボードを楽しみ、その中で力を付けて成長していこうという姿勢があるのではと思います。

今回の入賞で、この種目の認知度は上がったと思います。

角野選手にはこの競技での牽引役になってほしいですね。