今日の気になる@ソチ

今日は、未明に行なわれたフィギュアスケート男子シングルについてです。

昨晩は早めに寝て、2時ごろに起きて生中継で見ていました。


フィギュア男子 羽生が金メダル(NHKニュース・動画あり)

ソチオリンピックフィギュアスケート、男子シングルで19歳の羽生結弦選手がこの種目で日本選手初めてとなる金メダルを獲得しました。

羽生選手は前半のショートプログラムでトップに立って、14日に行われた後半のフリーに臨みました。
羽生選手は演技前半、昨シーズンから取り組んできた難しい種類の4回転ジャンプで転倒した後、3回転ジャンプでも転倒するなど、ふだんどおりの演技はできませんでした。
しかしその後は立て直し、得点が高くなる演技後半の3つの連続ジャンプを確実に決めるなどして、得点を重ねました。
2日間の合計で280.09をマークし、ジャンプのミスが相次いだカナダのパトリック・チャン選手を4.47の僅かの差でかわしてフィギュアスケートの日本男子で初めてとなる金メダルを獲得しました。
羽生選手はオリンピック初出場の今大会、6日の団体や、13日のショートプログラムでは、緊張を感じさせず自分のペースを守り抜いて、完璧な演技を見せました。
13日の演技の後は、「気持ちをコントロールできるようになり、自分に集中できた」と自信を見せていました。
しかし、14日のフリーでは、歴史的な快挙に向けて周囲の期待が高まるにつれ、気持ちのコントールが難しくなっていきます。
「とにかく緊張した」と話したとおり、演技前半には練習で成功していた2つのジャンプで転倒してしまいました。
それでもここで崩れなかったことが、羽生選手をさらに強くしました。
4分半を滑るフリーの演技では、2回も転倒すると大きく体力が奪われ終盤の演技が難しくなりますが、羽生選手は諦めずに強い精神力で最後まで演じきりました。
演技の後、「この緊張の中でどれだけ自分の演技ができるようになるか、本当にいい経験になった」と話した羽生選手。
成長を続ける19歳は、オリンピックの舞台でさらに精神面での強さを増し、金メダルをつかみました。
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この数年で世界のトップに
羽生結弦選手は宮城県出身の19歳、オリンピックは初出場です。
高さとスピードのある美しいジャンプが持ち味で、昨シーズンから取り組んできた2種類目の4回転ジャンプ「4回転サルコー」は、羽生選手のほか世界でも数人しか跳ぶことができません。
東日本大震災では練習拠点としていた仙台市のリンクが使えなくなりましたが、国内各地でアイスショーに参加しながら練習を続け、2012年の世界選手権で3位に入って、17歳で初めて表彰台に上がりました。
その後は拠点をカナダに移して、世界的に有名なブライアン・オーサーコーチの指導の下で素質を開花させ、ここ2シーズンは前半のショートプログラムで世界最高得点を次々とマークするなど、世界のトップ選手に上り詰めました。
今シーズンはグランプリファイナルで世界歴代2位の高得点で初優勝し、勢いに乗って、オリンピックの金メダル獲得を目指していました。


「本当に緊張した」

羽生選手は「自分の演技には悔しい部分もあったので、金メダルという結果にはとにかく驚いた」と笑顔を見せながら話しました。
そして「今回は本当に緊張したので、その中でどれだけ自分の演技ができるのか、今後にいい経験になった」と落ち着いた様子でオリンピックの演技を振り返っていました。
5位に入賞した町田樹選手は、初めてのオリンピックでの演技について、「後悔はない。最後まで力強く戦い抜くことができた」と話しました。
そのうえで「4回転ジャンプには絶対的な自信があったので、転倒にはびっくりした。最初で最後のオリンピックだと思っていたので、無我夢中で滑った」と振り返りました。


高橋大輔「これで終わった」

6位でメダルには届かなかった高橋大輔選手は、会場を出る際、最後のオリンピックと決めて臨んだ大会を終えて、「これが自分の実力で、結果を受け止めるしかない。悔しさと情けなさ、それにやりきったという気持ちがありますが、うまくことばにできません。これで終わったという気持ちです」と話しました。
前回バンクーバー大会の銅メダルから、けがを乗り越えて挑んだ、この4年間を振り返って、「つらいことがたくさんありましたが、すべてがいい経験になりました。今まででいちばんきつかった大会で満足のいく演技ではありませんでしたが、最後まで諦めずに精いっぱいやりました。たくさんの支えがあってオリンピックに出場できて、応援してくれた人たちに『ありがとうございました』と言いたいです」と感謝のことばを口にしました。
そして、今後について、高橋選手は「終わったばかりなので、ゆっくり考えたいと思います。ただ、自分の中では限界かなと思います」と述べ、今シーズンかぎりでの引退を改めて示唆しました。

金メダル獲得おめでとうございます。

最初の4回転で転倒した時にはヒヤッとしましたが、あとはうまくまとめて、金メダルを手繰り寄せました。

最大のライバルのパトリック・チャン選手が最初の4回転を決めた時は、羽生選手の金メダルがスルリと離れていくのかと思いましたが、思うような滑りができず、羽生選手とほぼ同じ得点となり、逆転はなりませんでした。

そして、5位に町田選手、6位に高橋選手が入賞したということで、日本の男子フィギュアの歴史を変えたことになりました。