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今日は、リニア中央新幹線に関する意見書を長野県がJR東海に提出したというニュースです。


リニア中央新幹線で阿部知事がJR東海に意見書を提出(SBC信越放送・動画あり)

13年後の開業を目指すリニア中央新幹線について、環境への影響を少なくすることなどを求める意見書が、阿部知事からJR東海に提出されました。

きょうは、県庁にJR東海の山田佳臣社長ら5人が訪れ、阿部知事から意見書が手渡されました。

意見書は、JR東海が去年9月にまとめた環境影響評価の調査結果に対して、県としての意見を示すもので、59項目が盛り込まれました。

主な意見として、国の基準を満たすだけでなく最善の環境対策を行うことや、工事用トンネルの数の見直し、それに、動植物の追加調査の実施などを求めています。

JR東海の山田社長は「しっかり読み込んで、真摯に対応したい」と話す一方、早期着工に向けて「タイトにやっていく必要がある」との認識を示しました。

計画見直し求める知事意見書(NHKニュース・信州のニュース・動画あり)

リニア中央新幹線の建設に伴うJR東海の環境影響評価について長野県の阿部知事は、トンネル工事の土砂を運び出す運搬口の数を減らすことなど、計画の見直しを求める内容の意見書をJR東海に提出しました。

去年9月にJR東海が公表したリニア中央新幹線の環境への影響評価について、県は有識者委員会を設けたり市町村から寄せられた意見を踏まえて、知事としての意見をまとめ、20日県庁を訪れたJR東海の山田佳臣社長に、阿部知事が手渡しました。

意見書では、▼騒音や振動による周辺住民への影響が心配されるとして、トンネル工事の土砂を運び出す運搬口の数を減らすなどの工事計画の見直しを求めているほか、▼工事を始める際に自治体と十分に協議して、工事車両の通行などに関する環境保全協定を結ぶことなどを求めています。
そのうえで、一定の環境基準を満たすだけでなく、できるかぎり環境を悪化させないようベストを追求した環境影響評価を行うよう求めています。
また阿部知事は、これとは別にリニアの駅と飯田線との乗り換えの利便性確保に取り組むことなどを求める意見書も提出しました。

意見書を受け取ったJR東海の山田社長は「真摯に受け止めたい。
環境の改善に配慮しながら工事に早く着手できるようにしたい」と話しました。
阿部知事は「自然や文化を大切にしてきた県だということに配慮して住民と信頼関係を作りながら工事を進めてほしい」と話していました。
JR東海では沿線の知事の意見を踏まえて環境影響評価書を作成し、工事に向けた準備を進めることにしています。

リニア中央新幹線の工事を生活環境や自然環境への負荷を減らしてほしいことと文化に配慮してほしいことが意見書のメインになっていると思います。

他、飯田市内に建設されるリニアの駅とJR飯田線との乗り換えの利便性の確保も要望されています。

こうしたことは住民や沿線自治体の協力なしではなされないことなので、JR東海には地域の事情を十分に汲んで先に進んでほしいなと思います。