今日の気になる

今日は、STAP細胞の論文をめぐるニュースです。


STAP細胞「存在の真偽 早急に検証を」(NHKニュース・動画あり)

STAP細胞を巡る問題で理化学研究所の調査委員会は1日、論文にねつ造などの不正があったと認定しましたが、そもそもSTAP細胞ができていたのかどうかについては明らかになっておらず、専門家は「理化学研究所は早急に検証実験を行い、真偽を明らかにする社会的責任がある」と指摘しています。

理化学研究所の調査委員会は、1日、小保方晴子研究ユニットリーダーがSTAP細胞の論文でねつ造と改ざんの2つの研究不正行為を行っていたとする調査結果を発表しました。
しかし今回の調査では、そもそもSTAP細胞ができていたのかどうかについては、調査の対象から外され明らかになっておらず、理化学研究所は今後1年程度かけて検証実験を行い、明らかにしたいとしています。
これについて研究者の倫理問題に詳しい東京都市大学の北澤宏一学長は「ねつ造があったと言われれば、科学者としては“STAP細胞は存在しない”と考えるのが常識だ。ただ、これは科学的な証拠がないという意味で、絶対にできていないかと言われれば、それは分からないということになる」と話しています。
そのうえで「大勢の人に大きな期待を持たせた発表であり、理化学研究所は速やかに検証実験を行い真偽を明らかにする社会的責任がある」と指摘しています。
一方、今回の調査結果について小保方さんは「改ざん、ねつ造と決めつけられたことはとても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申立をします」というコメントを発表しています。
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米教授「証拠ないかぎり撤回反対」

STAP細胞を巡る問題で理化学研究所が発表した調査結果を受けて、論文の共同著者の1人でハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授は1日、在籍する病院を通してコメントを出しました。
この中でバカンティ教授は、「理化学研究所の調査は論文に間違いや適切でない判断があったと結論づけているが、これらの間違いは論文の科学的な中身や結論に影響を与えるものではないと考えている。間違いを正すことは必要だが、科学的な発見が誤っていたという証拠がないかぎり論文は撤回されるべきではない」として、論文の取り下げに反対する考えを改めて示しました。
また、先月、STAP細胞を作製する詳しい手順を自身の研究室のウェブサイトに掲載したことに触れ、一部の大学でこの手順を使って再現する実験が進んでいるとして、「最終的には科学が答えを出すことになる」としています。


ネイチャー「コメントできない」
理化学研究所が発表した調査結果について、STAP細胞の論文を掲載したイギリスの科学誌「ネイチャー」は、NHKの取材に対して「理化学研究所から調査の内容を受け取り精査している途中なので、内容についてコメントできない」とコメントしています。
そして、ネイチャーが独自に行っている調査についても「調査中はコメントを差し控えたい」としています。
また、小保方さんが「先月9日に、論文中の不適切な記載と画像についてすべて訂正を行い、ネイチャーに訂正論文を提出している」とコメントしていることについて、「論文の訂正などについてはコメントを控えたい。ネイチャーは今回の論文の問題について真剣に受け止めている」とコメントし、訂正論文を受け取ったかどうかについて、明言を避けました。

個人的に考えているのは、論文にねつ造や改ざんがあったかどうかということも重要ですが、
それ以上にSTAP細胞が存在しているのかどうかということが気になります。


小保方さんが反論することは権利としてあると思います。

もし反論するのであればSTAP細胞の存在をきっちり示してほしいです。

そうでなければ、反論する意味がないと思います。


それが論文の真偽をはっきりさせることにとって重要であるのではないでしょうか。