南木曽町土石流災害続報
住民生活が元に戻りつつあるようです。
土石流被害の南木曽町・避難勧告の基準を厳しく見直し(SBC信越放送・動画あり)
南木曽町は土石流が起きた梨子沢について「別の土石流が起きる危険がある」として、1時間あたりの雨量が10ミリを超えた場合などに避難勧告を出すとする従来より厳しい基準を決めました。
町内では町や関係機関が集まって新たな避難基準の検討会を開きました。
その結果、1時間に10ミリの雨が降るか、連続して50ミリ以上の雨が降った場合は「避難勧告」を出すことを決めました。
これまで町は警報や土砂災害警戒情報が出た後で避難についての指示を出していましたが、新しい基準はこれまでよりかなり厳しいものになります。
宮川正光町長は「かなり厳しい(基準)。しょっちゅう(避難勧告を)出すことになるがやむを得ない」と話しています。
土石流で橋げたが流され不通になっているJR中央西線も土砂の撤去作業が急ピッチで進められています。
ただ復旧には1か月以上かかる見込みで、JR東海はきょうから野尻駅と岐阜県の坂下駅との間で代行バスの運行を始めました。
一方、町内に3か所ある保育園はきょう再開され被災地に近い読書保育園でも園児が母親に付き添われて登園しました。
この保育園には78人の園児が通っていますが小中学校が休校していることもあって登園したのは4分の1の19人にとどまりました。
災害の後、休校が続いていた町内の小中学校と蘇南高校はあす再開されます。
ただ、JR中央西線は復旧まで1ヶ月以上かかるということから、特急しなのが運休になっています。そういったことから、長野市と名古屋の間を運行する高速バスの予約が急増しており、バス会社は増便の対応をしています。
JR中央西線不通で高速バスの予約が急増(SBC信越放送・動画あり)
南木曽町で起きた土石流の影響でJRの特急が運転できなくなっているため、名古屋行きの高速バスの予約が急増しています。
先週水曜に起きた土石流ではJR中央西線の橋げたが流され、中央西線が不通となり、特急しなのが当面の間運休となっています。
代わりに乗客が利用しているのが高速バスで、けさ6時過ぎに長野から名古屋へ向かったバスも、予約が多かったため通常1台のところ2台で運行しましたが、ほぼ満席になりました。
アルピコ交通によりますと、土石流の発生後、予約はおよそ2倍に増えたということです。
ただ運行できるバスの台数には限りがあるため、お盆などのピーク時に予約に見合うバスを確保できるかはまだわからないということです。