里帰り出産受け入れ中止へ

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http://www.shinmai.co.jp/news/20071105/KT071104ATI090002000022.htm

飯田下伊那地方の医療関係者や行政でつくる「産科問題懇談会」は4日、飯田市内で会合を開き、飯田市立病院での里帰り出産受け入れを来年4月から原則中止すると決めた。同病院の産科医師が減る見通しとなったためだ。産科医不足問題で同地方は県内でいち早く懇談会を設け対策を講じてきたものの、分娩(ぶんべん)取り扱い数を制限せざるを得ない方向となった。

 飯伊地方では現在、同病院と飯田市内の2診療所が分娩を扱い、ほかの医療機関は健診を担う連携システムを実施中。最も規模の大きい同病院には現在、常勤の産婦人科医が5人いるが、うち1人の研修医が来年4月に別の科へ移ることが確実になり、さらに1人減る可能性もあるという。

 このため懇談会では、地域全体で扱う分娩件数を、来年度は2006年度の約1600件から1300件程度に減らさざるを得ないと判断。新たな医師を確保できるまで地元住民を優先し、年約300件ある里帰りと域外在住者の出産について原則、来年4月以降は受け入れないことで合意した。

 さらに、1人だけの産婦人科医が来春退職する見通しの下伊那赤十字病院下伊那郡松川町)に、飯田市立から1人を派遣し、健診を続ける計画を断念。下伊那赤十字は来年4月以降、医師を確保できる木、金曜に限って対応する。

 懇談会長の牧野光朗・飯田市長は、新たな医師確保に向け「国や県に実情を訴え、信大にも支援を要請するなど最大限取り組む」と話している。

地域にとっては大きな打撃ですね。

少子高齢化とはいえ、地域でお産をしたいニーズに対応できなくなり、安心と安全が奪われる結果になりかねません。

自治体は早急に医師数の地域格差を解消してほしいものです。