奇跡の復活を遂げたナレーター

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http://www.daily.co.jp/gossip/2008/01/04/0000789709.shtml

ナレーターとして活躍する女性が、脳梗塞(こうそく)に倒れ、“命”ともいえる言葉を一時は失いながら、奇跡ともいえるカムバックを果たした。沼尾ひろ子さん、43歳。発症からわずか3カ月弱でナレーションの現場に戻った沼尾さんが、復帰までのすべてを綴(つづ)った書き下ろし本「奇跡〜失くした言葉が取り戻せた!」(講談社刊)を24日に発売する。

 沼尾さんが異変を感じたのは2006年6月末。強烈な頭痛と全身疲労を感じ続けて1週間。ついに吐き気まで伴い、病院に駆け込んだ。直後に別の病院でのMRI検査。右の脳に小さな白い影が映り、くも膜下出血の疑いもあることから即入院した。2、3日後に、意識を失った。「お医者さんに家族が呼ばれて、『2、3日がヤマ』とも言われた」という。

 一命は取り留めたが、告げられた病名は「脳梗塞」だった。検査で言語中枢をつかさどる左脳に8センチ程の脳梗塞層が見つかり「以前と同じこと(仕事)ができるかどうか」と通告された。比較的軽度の失語症だったが、しゃべりを生業(なりわい)にしてきた沼尾さんは、自分に絶望し「何度も死のうと思った」と言う。

 仕事の関係者にも病名を告げず、見舞いも断った。9月まで入院を勧める担当医を説き伏せて8月初めに退院。栃木県宇都宮市の実家に戻った。仕事復帰をあきらめかけていた自分を後押ししてくれたのが、韓国人の夫Yさん(40)だった。

 「『君は本当は何がやりたいの?周りのことは気にせず、やりたいことをやりなさい』と。その一言で、音読や速読、ナレーターとして仕事に戻る練習を始めたんです」。8月末のMRI検査では“奇跡”が起こった。脳梗塞層がきれいに消えていたのだ。「99%あり得ない、と。お医者さんは、脳梗塞発症前にたまたま入院し、完ぺきに脳細胞が死ぬ前の瀕死(ひんし)の状態で救ったのがよかったのかも、と」。

 同年10月には100%の状態でレギュラー番組のTBS系「2時っチャオ!」の仕事に復帰した。そして「後遺症に苦しむ人に頑張らない勇気と前に進む勇気を持ってもらいたい。後遺症による精神的ダメージはものすごくつらいんです。私がどう自分と病と闘い乗り越えてきたかを知ってほしい」とすべてを公表することを決めた。

 沼尾さんは今、沖縄で大好きなロードツーリングの旅に出ている。

私の記憶が正しければ、この方は「ブロードキャスター」(TBS系)でナレーションをしていたと思いますが、こんなことになっていたとは知りませんでした。

1%の可能性でもあれば、病気を克服しようという気持ちが、奇跡の復活になったのでしょう。

可能性が少しでもあれば、目標を達成できる、ということを痛感しました。