三枝師匠 来年全国ツアーを開催


三枝が来春史上最大規模の全国独演ツアー(朝日新聞・日刊スポーツ芸能ニュース)

落語家の桂三枝(65)が来年1月から4月にかけて、約4万人を動員する三枝史上最大規模の全国独演会ツアーを行うことが20日、分かった。初めての観客にも楽しんでもらうため、落語と映像を融合させたり、ツアーでは初めての大喜利コーナーも設ける。大御所と言われて久しいが、挑戦と実験を忘れない三枝に、ツアーへの意気込みなどを聞いた。

 「笑ウインドウツアー2009」は、北海道から九州まで、約40公演行う予定だ。昨年も同タイトルのツアーを行ったが、大都市限定で、公演数も今回の3分の1ほどだった。ホールも2000人収容の青森文化会館をはじめ、歌手がコンサートで使用する規模の会場ばかりだ。三枝は「吉本の舞台で慣れてますし、華やかなので、大きいとこのがうれしいね」と、気負いはない。

 ベテランになっても、チャレンジ精神旺盛で、アンテナを張りめぐらせている。ツアーでは2席のうち1席はスクリーンを使い、映像を組み合わせた落語をする。大喜利も、初めての観客に落語に親しんでもらうためだ。「やはりいったん噺(はなし)に入ると長いので、いろんな方法で楽しんでもらわないと。こないだ狂言を見たんですが、いつか一緒にできればいいですね。いろいろな芸と一緒にやるのいいね」と話した。

 三枝いわく「一生懸命ぞうきんを絞るように」作り続けてきた創作落語は200本になる。アイデアは至るところにある。AKB48が好きでCDはたくさん持っている。一方、軍歌酒場にも行く趣味の広さだ。

 「最近は、スザンヌとか木下優樹奈とか気になりますね。あと、コブクロの新曲はええなあ…」と、また創作につながりそうな趣味を明かしてくれた。来年には、200本の中から、3本を観客に選んでもらう「リクエスト落語会」の予定もある。「覚えてないのが選ばれたら…ちょっと変えてね、ははは」。

 長丁場のツアーに備え、ストレッチなどをして体力維持に努める。「抱腹絶倒、損はさせません」と宣言した。

昨日のおいでなんしょ寄席では、斬新な芸を披露してくれたので、損はさせない芸をみせてくれると思います。