リーマンショックから一年


オバマ大統領「嵐やみ始めた」 リーマン破綻1年で演説(朝日新聞)

オバマ米大統領は14日正午(日本時間15日午前1時)すぎから、米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)から1年になるのを機にニューヨークで演説した。リーマン・ショックが引き金となって経済危機が世界を覆ったが、米政府の景気対策などで「嵐はやみ始めた」と強調。再発を防ぐため国際的な協調が必要だと訴えた。

 一方で、オバマ氏は、危機が収束するにつれて、金融業界ではすでに投機的な動きが目立ち始めているとの認識を示し、「向こう見ずな行動が許された日々に戻ることはない」と規制強化に向けた決意を強調した。今月下旬に米ピッツバーグで主要20カ国・地域(G20)の首脳が集う第3回金融サミットを前に、ホスト国として各国に連携を訴えた。リーマンは昨年9月15日に破綻。金融市場が大混乱しただけでなく、世界経済は100年に一度と言われる危機に陥った。


自動車生産、雇用なき回復 リーマン破綻から1年(朝日新聞)

愛知県岡崎市にある三菱自動車名古屋製作所。ベルトコンベヤー上を小型車「コルト」などがゆっくり流れ、2分に1台が完成する。今年2月以来、昼間だけだった生産が、14日から7カ月ぶりに昼夜2交代に戻った。大山安夫所長は「ようやく工場に元気が出てくる」と話した。

 昨年9月15日に米大手証券リーマン・ブラザーズが破綻(はたん)。世界経済を一気に冷え込ませ、日本の自動車産業も激しい不況に襲われた。

 この工場では、昨年9月は1日に600台強の車をつくっていた。約900人の正社員に加え、派遣や期間従業員も約千人雇っていた。それが、2月には生産が1日240台に、正社員以外の雇用はゼロになった。

 月内には生産台数は元に戻る。だが、新しく雇ったのは期間従業員350人だけ。「千人雇う計画もあった」(幹部)が、子会社などから応援の正社員を約400人かき集め、しのぐことにした。

 生産を戻したのは、在庫調整が終わり、需要も持ち直したからだ。それも各国の「エコカー支援」のおかげが多く、「政策効果が切れた後の需要は見えない」(自動車メーカー幹部)のが現状。採用には慎重にならざるをえない。

 7月以降、自動車業界が採用再開を決めた期間従業員の人数は、計約2500人。昨秋以降に減らした非正社員3万人超の1割以下だ。

 リーマン・ショックが変えた工場の光景。復活は遠い。


あれから一年が経ちました。

底は打ったとはいえ、まだまだ景気回復という実感には至っていません。

数値的には回復基調にあるといえますが、実体経済は雇用などにおいて回復したとはいえず、低調です。

全治何年になるかは分かりませんが、一刻も早い景気回復を願うばかりです。