鳩山首相、国連で演説


鳩山首相:「世界の架け橋に」 国連総会一般討論で演説 5項目で尽力強調(毎日新聞)

鳩山由紀夫首相は24日午後(日本時間25日未明)、国連総会一般討論で演説した。首相は「政権交代を通じた経済政策の見直しにより、日本経済は復活ののろしを上げるに違いない」と強調。衆院選マニフェスト政権公約)に盛り込んだ約5兆5000億円の子ども手当ガソリン税暫定税率廃止を「日本の経済再生」の具体策と位置付ける。

 演説冒頭、首相は「日本国民は総選挙で政権交代を選択した。日本の民主主義、国民の勝利だ」と強調する。日本の国連加盟が承認された1956年当時の首相、祖父・鳩山一郎氏について「友愛思想の唱導者」と紹介し、「友愛精神に基づき、世界の架け橋となるべく全力を尽くす」と訴える。

 その上で「日本が架け橋となって挑むべき五つの挑戦」として、(1)世界的な経済危機(2)気候変動問題(3)核軍縮・不拡散(4)平和構築・開発・貧困(5)東アジア共同体の構築−−の5項目を挙げる。

 経済危機対応では「新しい日本はグローバリゼーションに適切に対処する必要がある」と言及。「光の部分を伸ばし、影の部分を制御する」と訴える。

 気候変動問題では、温室効果ガスの削減目標「2020年までに90年比25%減」に改めて言及、各国の合意を呼び掛ける。

 また平和構築ではアフガニスタン復興支援に関連し、「職業訓練などの社会復帰支援の検討」をうたい、パキスタンへの支援も表明する。

日本が一つでも多くの分野でイニシアチブ(主導権)を取れるようになればいいなと思います。