西沢ヨシノリさん、ボクシングジムを都内に開設


「中年の星」西沢ヨシノリさん 中年向けジム都内に開設 (信濃毎日新聞)

上田市出身でボクシング元東洋太平洋ライトヘビー級チャンピオンの西沢ヨシノリさん(43)が10月2日、東京都中野区のフィットネスクラブ内に中年向けボクシング教室「西沢ヨシノリボクシングジム」をオープンさせる。現役続行にこだわる姿が「中年の星」と人気を集める西沢さん。同世代の中年に元気になってもらおうと、自身のトレーニングも兼ねて指導する。

 24日夜に初の体験会を開き、40代の2人を含む11人が参加。サンドバッグやパンチングボールが置かれた室内で、左ジャブやワンツーの基本を練習した。西沢さんが「腰の回転を大事に」「早く打とうとしないで正確に」などとアドバイス。ミット打ちでは「バランスいいね」「リラックスして」と声を掛けながら参加者のパンチを受けた。

 近くの税理士縄田屋一成さん(42)は「西沢さんを見ていると(自分も)もう少し頑張ろうという気になる」。西沢さんは「指導は基本動作の反復。自分にとっても距離やタイミングの取り方のいい練習になる」と話していた。

 西沢さんは2007年2月に日本ボクシングコミッションから引退勧告を受け日本のボクサーライセンスを失った。今年7月にオーストラリアで行われた世界ボクシング機構(WBO)の下部団体のクルーザー級王座決定戦では判定負け。西沢さんは「今の実力」と受け止め、いずれは指導者として後進を育てたい−と話す。一方で「今でも練習の中で新しい発見があり、日々進化している実感がある。まだ自分の可能性を信じている」と現役続行への意欲をあらためて示していた。


現役は続行しつつも、後進の育成に力を注ぐというのは、並大抵のことではないと思いますが、夢をあきらめないという姿に共鳴している人たちのためにも、進化していってほしいと思います。