バンクーバーオリンピック スノーボード男子ハーフパイプ

國母選手が8位入賞、青野選手が9位でした。



両選手とも最後の最後で技を決められなかったのが残念でした。


(午後8時20分追記)


国母8位、青野9位 スノボHP男子(東京新聞)

バンクーバー冬季五輪第六日の十七日(日本時間十八日)、スノーボード男子ハーフパイプ(HP)決勝で、服装問題に揺れた国母和宏東海大)が八位、昨年の世界選手権覇者の青野令(松山大)は九位に終わり、メダルを逃した。工藤洸平(シーズ)は準決勝で敗れ、村上大輔(クルーズ)は予選落ちした。 

 国母は予選二組で、青野は予選一組で、ともに二位となり、予選各組の上位三人ずつと、準決勝から勝ち進んだ六人の計十二人で争われる決勝に進出。二人とも着地に失敗するなど、ミスが響いた。

(中略)

◆信念貫き『自分の滑り』

 五輪に出場する選手にもプロが多いHP。二十一歳の国母もその一人だ。「メダルを取って人生を変えようとは思っていない」。普段はワールドカップ(W杯)以外にも賞金大会を戦い、他競技の選手ほど五輪へのこだわりはない。

 二度目の五輪の舞台に立ったのも、競技への愛着から。五輪はスノーボードに縁がない人たちにもアピールできる場所。「五輪の舞台でスノーボードのかっこいい面を見せたい」と言う。

 北海道で生まれ育ち、四歳でスノーボードを始めた。十一歳でプロになり、二〇〇三年に十四歳でW杯デビュー。〇五年に初勝利を飾った。

 十七歳で出た前回のトリノ五輪。大会直前のW杯で二勝を挙げ、メダルの期待を背負った。結果は二十三位で予選落ち。「五輪というより一つの大会で負けたことが悔しかった」。屈辱を胸に刻み込み、さらに技を磨き込んだ。

 結果にとらわれず「自分の滑りを」と臨んだ二度目の五輪。現地入りした時の服装の乱れから一連の言動が物議を醸した。思わぬ逆風を浴びたが、板をはき、スタート地点に立つとすべてを忘れ、予選を楽々と通過。「自分の滑りしか気にしていない」。信念を貫き通し、決勝に挑んだが、一回目は転倒し、二回目も手をつくミスが出て沈んだ。バンクーバーの夜が国母を優しく包むことはなかった。


結果は伴ないませんでしたが、自分の信念を貫いての結果なら、今日の演技に称賛を与えたいですね。

次回は人は必ずしも見た目で判断しない、結果で見てほしいというところを見せてほしいと感じました。


そして、国母選手を競技に出場させる決断をした橋本聖子団長のコメントの記事も紹介します。

橋本団長、服装問題の国母にねぎらい(MSN産経ニュース)

 バンクーバー冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプで8位となった国母和宏東海大)について、日本選手団橋本聖子団長は17日、「すごく期待していた。なんて声をかけていいかわからなかった。よくやってくれた」とねぎらった。

 国母は公式服装問題で批判を受けたが「五輪では競技力だけが求められているのではないことをわかってほしい。出場させた自分自身の判断は間違っていたとは思わない」と話した。

 この問題で全日本スキー連盟は、国母の五輪出場を辞退させる意向を日本選手団に伝えたが、橋本団長は「競技で子どもたちに夢を与えるのが彼の今の最大の仕事」と出場させることを決断し、開会式への出席は取りやめさせた。橋本団長は「自分が見に行かなければいけない。競技で結果を出してほしい」と会場を訪れて応援した。

これからのスノーボード界のことを考えての判断は間違ってはいなかったという風に捉えていいのではないかと思いました。