リニア中央新幹線、路線案公表へ

5日のニュースですが、気になったので今日UPします。


JR東海がリニア路線案を近く公表 自治体と協議本格化(中日新聞・5日)

JR東海は、リニア中央新幹線の路線と、1県に1駅設ける中間駅の場所のより具体的な計画案を、近く沿線自治体に公表する。今秋の開始を目指す環境アセスメントに向け、まずは路線を3キロほどの幅で示すもよう。中間駅建設費の負担方法をはじめ自治体との調整が課題に浮上しており、路線を提示した上で本格的な協議に入る。

 リニア計画は今年夏には、国からの建設指示が下りる見込み。JR東海の山田佳臣社長は本紙のインタビューに、「駅前整備でも自治体と準備態勢をつくる必要があり、建設指示が出る段階では、話が進んでいなければならない」と述べた。

 JR東海は地盤地質調査のデータとともに、当面は鳥の営巣調査に必要な3キロの路線幅と、駅設置を予定する地域名を自治体側に示すとみられる。

 国土交通省によると、北海道新幹線のアセスは、路線幅が25〜50メートル、駅の位置が直径250〜500メートルで実施されている。リニアのアセスは過去の整備新幹線に準拠する方針のため、実施段階までに路線や駅の位置を絞り込む必要がある。

 駅の設置場所について、山田社長は岐阜県東濃地方や山梨県のケースを念頭に「複数の市を通過する場所は調整が難しい」と述べ、自治体が要望しない場合は当面、公表を差し控える考えも示した。

 一方で長野県は、路線上の主要な市が飯田市のみとなった。このため「(飯田市の)南では多くの県民の納得を得られないだろう」と述べ、JR飯田駅がある市街地から離れた北部を想定していることを示唆。南アルプスを北に迂回(うかい)する路線を求めていた上伊那、諏訪地方などの要望を考慮するとみられる。

 リニア計画は、国の諮問機関が昨年末に公表した中間報告で、南アルプスを貫通する直線ルートが確定的となったが、現状では20キロの幅がありどこを通るかは明らかでない。

事実上ルートが決定した中での駅設置に言及したのは意味深いものがあります。

飯田への駅設置については、地元サイドではJR飯田駅と併設すべきだということですが、個人的には必ずしもそうでないという考えを持っています。

通過予定地域がはっきりしない段階での併設案は拙速な感じがしますし、リニア開通後の長野県内の高速交通網のビジョンが明確になっていない現状では駅の位置をはっきりと示すのは難しいと思います。

当面は、JR東海がルート案を示すのを見守っていきたいところです。