長野県栄村の動き

栄村1700人余、避難続く 断水復旧のめど立たず (信濃毎日新聞)

 県北部地震で家屋倒壊など大きな被害が出た下水内郡栄村は、13日も強い余震が続いているため、秋山地区を除く地域に出した避難指示を継続した。村の集計によると、避難者数は12日より約460人増の1787人となった。水道は復旧の見通しが立っておらず、長野市など近隣5市町村からの給水車で対応した。


 避難所生活は2日目に入り、体調不良を訴える人も出ている。村は13日、村診療所を臨時開業。午前中、持病のあるお年寄りら約20人が受診、診察や薬の処方を受けた。


 村内の家屋では、県が前日から派遣している応急危険度判定士資格のある県職員らが調査を継続。村災害対策本部によると、12〜13日で調査した793軒のうち、立ち入りの「危険」は182軒、「要注意」は256軒、被災程度が小さい「調査済」は355軒だった。14日までに全戸で調査を行い、帰宅可能な家屋かどうかを判断する。


 国道117号は、飯山市の市川橋から新潟県境まで、災害復旧関連の車両を除き、引き続き通行止め。県道路管理課によると、被害状況を調査中で復旧時期は未定。栄村内では坪野地区に通じる唯一の村道が土砂崩れの恐れで通行止めになっている。小滝地区への村道も陥没で通行できない。JR長野支社によると、飯山線は13日、長野(長野市)−戸狩野沢温泉飯山市)間で折り返し運転を行った。


 一方、中部電力飯山営業所よると、地震発生後の栄村や飯山市などで起きていた停電は13日午後5時半ごろまでに全域で復旧した。


 長野地方気象台によると、同日午前0時44分ごろ、新潟県中越地方を震源とする地震があり、同村北信で震度3を観測をしたのをはじめ、同日午後9時半までに震度3以上の余震を計4回観測した。同地方気象台は「大規模な余震の可能性は否定できないが、回数は減り、落ち着いてきているとみられる」としている。


他、栄村の状況を伝える動画のあるニュースはこちら(SBC信越放送)。