リニア県協議会、駅については決議案に盛り込まず

決議案にリニア駅盛り込まず JR具体案見極め対応(中日新聞)

リニア中央新幹線計画をめぐって長野市内で21日に開かれた同線建設促進県協議会の総会。決議には県内ルートや中間駅位置などではJR東海側に水資源などの保全や在来線の利便性向上などを求め、飯田下伊那地域が主張するJR飯田駅併設の文言は盛り込まれなかった。会長の阿部守一知事は総会後「JR東海の具体的な考え方はこれから示される」と述べ、JR側の具体案を見極めて対応する考えを強調した。

 総会には飯伊や上伊那、木曽、諏訪など各地域の期成同盟会や経済関係者らが出席した。

 阿部知事は冒頭「リニアが中南信地域を中心とする利便性の向上や、新しい時代に向けた交通体系見直しの契機にしなければならない」と指摘し、JR側には「県内にはさまざまな思いや課題があり、丁寧な対応をお願いしたい」と注文した。

 総会では5項目の決議案が示され、原案通り承認した。ルートや中間駅位置では「水資源や地域文化、景観などの保全」「JR中央線や飯田線の利便性向上」などを要請。

 350億円程度が見込まれる中間駅設置費で全額地元負担を求めるJR側に県が反発している問題では、国の関与とアクセス整備も含めた財政支援を求めた。

 阿部知事は総会後「県全体が同じ方向でまとまる大きな一歩」と述べ、中間駅の位置では今後示されるJR案が「受け入れられるかどうかの観点で対応する」と語った。

 総会にはJR東海の金子慎専務も出席。県内の中間駅は高森町周辺が有力とされるが、24日の上伊那地域の首長らとの意見交換にも触れ「具体的にいつ公表するかは申し上げられない」と述べるにとどまった。

特有の事情があるとはいえ、長野県だけが特別な扱いというのは、国益に係わるリニア中央新幹線の特徴からいうと違和感があると思います。

JR東海はそんなに戦々恐々にならなくても、もっと自らの立場を主張すべきではないかと思います。


県民益から考えると、JR飯田駅へのリニア中間駅併設はなじまないと思います。

県南部の交通体系の考えから行くと、下伊那郡北部への駅設置が現実味があると思います。


新たな局面を迎え、これからの動きに注目したいと思います。