JR飯田線内の9駅の無人化を沿線自治体が受諾

飯田線駅の無人化を受諾 沿線自治体、JRとの協議で (信濃毎日新聞)

JR東海が4月から県内の飯田線9駅を無人化する方針について、上下伊那の沿線自治体などでつくる飯田線利用促進連絡協議会と同社は21日、名古屋市の同社本社で意見交換した。連絡協会長の牧野光朗飯田市長は終了後、無人化を受け入れる考えを表明した上で、同社と共に飯田線の利用促進を考えていくスタートにしたい―と述べた。

 意見交換は、連絡協側から対象駅がある市町の首長ら8人が出席し、冒頭を除き非公開。牧野会長は、「方針は変わらない」とする同社の姿勢を「(連絡協として)きちんと確認した」とし、「それを受けてどうするか考えざるを得ない」と述べた。副会長の白鳥孝伊那市長も「受け入れざるを得ない」と述べた。

 同社の安斎俊宏・運輸営業部営業担当部長は、無人化に「きょう、ご理解をいただいたと理解している」と説明。地元負担で駅員を維持するかの回答期限は2月中旬までとしており、今後は駅舎の利用も含め「関係自治体と個別に実務的な話が進む」とした。

 意見交換では、無人化後の利便性や防犯面への対応などを協議。連絡協側は、無人化の原因は「客の大幅な減少にある」(牧野会長)とし、ダイヤ改正や車両増加などの利用促進策を引き続き同社と話し合っていきたいとした。

 対象駅は伊那松島上伊那郡箕輪町)、伊那北、沢渡(ともに伊那市)、駒ケ根(駒ケ根市)、飯島(同郡飯島町)、伊那大島下伊那郡松川町)、市田(同郡高森町)、元善光寺、鼎(ともに飯田市)。JR東海は昨年10〜11月、無人化方針を各市町に伝え、議会からは「撤回」や「再考」を求める意見も出ていた。

このような結果になったことについて、とても残念に思いました。

乗客の減少に伴う無人化は仕方ないことだとは思いますが、現状を回避するための活性化策を見出そうとしなかったJR東海と沿線自治体の責任は逃れられないと思います。

受諾した以上は、両者で活性化策を提示し実行していくことが必須ではないでしょうか。

あとは、沿線住民への利便性の確保を望みたいと思います。