渡部陽一さんの講演会を聴講

今日の午後、下條村のコスモホールで開催された「下條大学第6講座」を友人と聴講しました。


今日は友人に車を出してもらい、講演会場に向かう前に手前にある道の駅で昼食を摂りました。

昼食を済ませて、講演会場に着いたのですが、すでに駐車場が大方満車になっていました。


会場内も、今までにないくらいの聴講者で埋まり、固定席では足りず、折りたたみ椅子を出すまでの入りでした。

私たちが着席してしばらくして、講師の渡部さんが列車の事故の影響で到着が遅れており、開始時間が15分遅れるというアナウンスがありました。

アナウンス通り、15分遅れて渡部陽一さんの講演が始まりました。


まず、登壇前に、渡部さんの活躍ぶりを映した映像が流され、その後の登壇となりました。

テレビで見たまんまの風貌と独特の語り口での登壇でした。


まず、戦場カメラマンになったいきさつから話され、大学の先生の話に興味を抱いて、アルバイトで貯めたお金を使って海外へ行き、そこで見た惨状を広く知らせたいために、カメラのシャッターを切ったということで、これが戦場カメラマンの始まりだということです。


次は、実際に戦場に赴いての話で、今回はイラクでの話をされました。

こういった話の場合、戦場の実際の現場写真を見せると思うのですが、今日の講演では、戦争によって一番の弱者になる子供たちの写真を使って、身振り手振りを交えて話されました。

日本では当たり前に提供される医療や教育が、イラクでは満足に提供されていない現状を話され、それにも負けずに生きている子供や、医療や教育を提供する人の様子が紹介されました。

今更ながらに思いますが、今回の講演を聞いていて感じたことは、メディアで報道される戦争の様子というと、最前線の戦闘の様子が多く扱われていると思います。

しかし、今日の講演では、そういった報道ではスポットが当たりにくい、戦争で打撃を受けた街に住んでいる人々、特に、一番弱い立場にある子供たちに目が向けられていたことが印象に残りました。

そういった渡部さんの姿勢は、講演での語り口のやさしさにも表れており、未来を担う子供たちに、戦争がもたらす負の影響がものすごく伝わったのではないでしょうか。それは私たち大人にも伝わったと思います。

最初に予定していた質疑応答は時間の都合でできませんでしたが、こうして、戦争の現場で感じたことを伝えてくれた渡部さんには感謝したいと思います。