今日の気になる その2
二本目は、ローザンヌ国際バレエコンクールで、長野県の男子高校生が優勝したというニュースです。
スイスのローザンヌ国際バレエコンクールで1日、優勝した松本第一高校(松本市)の2年二山(にやま)治雄さん(17)=松本市里山辺。家庭の事情で、一時はバレエをやめさせようとまで考えた両親ら周囲の支えと、本人のひたむきな努力が実を結び、世界の舞台で大きく羽ばたいた。
「体力的にしんどい時はあった」。二山さんは2日、信濃毎日新聞の電話インタビューにそう答えた。同コンクールを前にしたこの半年は、午前1、2時まで所属する白鳥バレエ学園(長野市)で練習。松本に帰らず、応接室のソファで寝泊まりすることもあったが耐え抜いた。
バレエを始めたのは小学1年。父正治さん(58)は空手を習わせようとしたが、「戦いごっこは好きじゃない」という優しい性格の二山さんは応じなかった。一方、母晶子さん(56)によると、踊りながら歩くほどバレエにはのめり込んだ。
そのバレエを続けられるかどうかの瀬戸際は、小学4年の時だった。正治さんが脳出血で倒れて右半身まひに。経営していた額縁製造会社も閉じた。レッスンの月謝や発表会などの費用負担は重く、両親は「いつバレエをやめさせようか」と考えたという。指導者たちの励ましや衣装の提供などの協力を受け、続けることができた。
二山さんは身長166センチ、体重54キロと、男性のバレエダンサーの中では小柄。だが、白鳥バレエ学園の講師、塚田まゆりさんは「体の柔らかさに加え、一つ一つの姿勢をしっかりキープできる筋力の強さが二山君の特長」と話す。
世界から若手の精鋭がそろうローザンヌで勝てるか…。滞在先のホテルで部屋のベッドをどかし、不安を振り払うかのように寝る間を惜しんで練習していたという二山さん。たくさんの支えを背に、頂点を極めた。
ここまでたどり着くには多くの苦難があったようです。
深夜に及んだ練習をして、肉体的にも精神的にもきつかったと思いますが、このような称号が与えられたことで、その努力は報われたと思います。
努力の大切さを改めて考えさせられました。