リニア中央新幹線 パンフレットからルート図消える


リニア期成同盟パンフに変化 想定ルート図が消えた(中日新聞長野版・27日付)

沿線9都府県でつくるリニア中央エクスプレス建設促進期成同盟会は、今年のパンフレットから、諏訪や伊那谷を通る想定ルート図を外した。「決定ルートと誤解を招く」というのが主な理由。県内にはこれから配布されるが、JR東海南アルプスを貫く直線ルートを調査検討している時だけに、県民の反響は大きそうだ。

 パンフは広報啓発用で、昨年までは地図に東京−大阪の想定ルートが描かれていた。県内部分は、1989年にリニア中央エクスプレス建設促進長野県協議会が諏訪や伊那谷を通るBルートを決議して以来、Bルートが表示されていた。

 しかし、JR東海が2月、南アルプスの水平ボーリング調査を始め、直線ルート案が浮上。期成同盟会は4月に協議し、「JR東海がルートを発表していないのに、想定ルートを描くのは誤解を招く」として、今年のパンフから地図を外すことを決めた。

 代わりに、沿線9都府県の名前を線で結ぶが、長野県が主張する想定ルートが分かりづらい。長野県協は「地図を外すのはやむを得ないが、長野県の思いは残して」と要望し、長野県が「…茅野−伊那−飯田…」ルートを決議していることも併記する形で決着した。

 22日から各地で配布が始まり、県内はこれから。期成同盟会事務局の愛知県交通対策課は「長野県の意向を無視するわけではないので、勘違いしないで」と強調し、長野県協事務局の県交通政策課も「地図の方が良かったが、Bルート推進に変わりはない」と話している。

これについては、国がやらなければ我々で建設しようというJR東海南アルプスをトンネルで通す直線ルートを計画しているということが発端になりました。

個人的見解としてはJR東海の直線ルート案もいいように思います。

しかし、政治的思惑が絡んでいる以上は、JRと自治体との対立は避けられない状況にきているので、どう折り合いをつけていくかが今後の課題として浮上してくると思います。