太田農水相辞任、事務次官は更迭


太田農水相・白須次官辞任 汚染米問題で引責(朝日新聞)

太田農林水産相は19日の閣議後、福田首相に対し、農薬などで汚染された事故米の不正転用問題をめぐる農水省の一連の対応の責任をとって辞任する意向を伝えた。首相は同日中に辞任を認める方針で、農水相町村官房長官が兼任する。白須敏朗事務次官も同日付で引責辞任した。

 太田農水相は19日の閣議後の記者会見で、「事故米が社会的に大きな問題となり、責任を取ることにした。再発防止策もほぼ固まり、一つの節目だと思った」と辞任の理由を説明した。

 大臣と事務方トップの事務次官が同時に辞任するのは極めて異例。福田内閣は24日に総辞職を予定しているが、太田農水相がこれを待たずに辞任する背景には、不正転用拡大の実態や業者による接待問題などが次々と明るみに出る中で、農水省としてけじめをつけないことには、10月末に実施される見通しの総選挙にも影響するとの首相官邸の意向も働いたとみられる。

 5日に発覚した事故米の不正転用問題では、太田農水相が12日の民放の番組収録で「人体に影響がないことは自信をもって申し上げられる。だからあんまりじたばた騒いでいない」と発言。白須次官も11日の記者会見で「私どもに責任があると今の段階では考えていない」と語り、与野党から批判を受けていた。

 町村官房長官は19日の会見で、「結果として、(事故米が)消費者の口に幅広く入ったということで、食の不安をかき立てたことを反省している。全容を解明したわけではないし、責任の所在が明らかになったわけでもないので、政府全体で取り組む」と述べ、野田消費者行政担当相を中心に対応を強化する考えを示した。

 太田農水相衆院福岡3区選出で当選8回。03年には早大サークルの強姦(ごうかん)事件をめぐり、「集団レイプする人はまだ元気があるからいい」と発言。農水相就任後も中国製冷凍ギョーザ事件などに関する食の安全について、「社会主義の国と日本のような民主主義の国は違っていて、消費者としての国民がですね、やかましくいろいろというと、それに答えざるを得ない」などと発言し、野党側は罷免や辞任を求めていた。

なんか中途半端な辞め方のようにも思えます。

太田農水相は、以前からの事務所費の問題や不適切な発言が相次いだことで辞任を求められたのですが、最近の事故米の問題での対処の仕方が適切でなかったことが辞任への決定打になってしまったようです。


これで、事故米の問題がうやむやにならなければいいのですが。