アンドリュー・ワイエスさん死去
アメリカの画家のアンドリュー・ワイエスさんが死去されたとのことです。
田舎の風景や孤独な人物を主題にした写実的な画風で知られる米国の画家アンドリュー・ワイエスさんが16日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外の自宅で死去した。91歳だった。AP通信が報じた。
詩情あふれる水彩やテンペラ画でアメリカン・リアリズムの代表的画家となった。代表作には、草原をはう女性の後ろ姿を描いた「クリスティーナの世界」(48年)や、70年から15年にわたって一人の女性を描き続けた「ヘルガ」シリーズなどがある。
ペンシルベニア州生まれ。画家の父を持ち、9歳で水彩画を始めた。07年には、ブッシュ大統領から芸術勲章を授与された。
日本でも人気が高く、70年代から何度も展覧会が開催され、現在も個展が国内を巡回している。
ワイエスさんの展覧会は昨年秋あたりに、東京で開催され、年明けからは名古屋市の愛知県美術館で開催されていて、私も今月末に行く予定です。
私とワイエスさんとの出会いは、数年前に愛知県美術館で常設という形で展示されていたのを観、写実的に描かれた絵に衝撃を受け、以来、お気に入りの画家の一人になりました。
それ以降も数回観る機会に恵まれたのですが、愛知県美術館で管理されていた作品が引き上げてしまうという話を聞き、残念に思いましたが、今回、ある意味ホームの愛知県美術館に帰ってくるということで期待しています。
そのさなかでのワイエスさんの死去は残念でなりません。
哀悼の意を表しながら、ワイエスさんの作品を鑑賞したいと思います。
心からご冥福をお祈りいたします。
現在、愛知県美術館で開催されているワイエスさんの企画展についての詳細は下のリンクからアクセスしてください。
ちなみに名古屋では現在、名古屋市美術館では「モネ 印象と日の出展」、愛知県美術館ではワイエス展、同じく愛知県美術館ギャラリーでは21日から「日展 東海展」が開催されるという、美術好きの私にはたまらないものばかりですね。
久しぶりに美術展のはしごになりそうです。