長崎県知事選挙、自民系候補が当選


長崎県知事選 民主敗れる 自公系新人が圧勝(毎日新聞)

任期満了に伴う長崎県知事選が21日投開票され、自民、公明両党が支援した前副知事の中村法道氏(59)が、民主など与党3党が推薦した前農水省室長の橋本剛氏(40)ら6人を破り初当選した。今夏参院選の前哨戦として注目されたが、鳩山由紀夫首相と小沢一郎幹事長の「政治とカネ」問題が政権交代後の民主党の勢いをそいでいる現状を示す結果となった。今後の政権運営や、進退問題のくすぶる小沢氏の求心力にも影響を与えそうだ。当日有権者数は117万4280人、投票率は60・08%(前回52・27%)だった。

 昨年末以降、鳩山首相と小沢氏の元秘書らが政治資金規正法違反で起訴され、民主党への批判が高まる中で与野党が対決する初の大型地方選となった。民主党にとって長崎は09年衆院選の県内4小選挙区で全勝し、04、07年参院選も制した「国会議員独占県」。有利な情勢で臨んだはずが手痛い敗北を喫し、参院選へ向け党内の危機感が強まっている。

 知事選では、09年衆院選で自民候補を支援した金子原二郎知事(65)の4選不出馬を受け、無所属の7新人が立候補した。中村氏は出馬表明が12月下旬と遅れたが、金子県政の後継候補として県庁勤務37年の「即戦力」をアピール。自民は終盤、著名議員を応援に投入し民主批判を展開。民主に比べ厚い地方組織をフル回転させて逃げ切った。

 自民党大島理森幹事長は21日夜、党本部で記者団に対し「政治とカネ」問題が選挙結果に影響を与えたとの見方を示したうえで「鳩山首相小沢幹事長は謙虚に反省し、国民に対して説明責任と道義的責任を果たすべきだ」と語った。

 橋本氏は連合長崎の推薦も受け県政刷新を訴えた。閣僚らも次々と応援に入り、政権与党との連携を訴えたが、及ばなかった。

 元参院議員の大仁田厚氏(52)は、元プロレスラーとしての知名度を生かし、「長崎の宣伝マン」を訴えたが伸び悩んだ。共産が推薦した市民団体事務局長の深町孝郎氏(67)と、前県議で医師の押渕礼子氏(71)も浸透しなかった。【

民主党は痛い敗北を喫してしまいました。

政治とカネの問題の影響はないとはいえないと思いますし、夏の参院選に向けて、説明責任を果たすことが優先課題になってくるのは必至の情勢ではないでしょうか。