阿部知事、JR東海社長と初会談

阿部知事がJR東海社長と初会談 リニア新幹線整備めぐり (信濃毎日新聞)

 阿部守一知事とJR東海の山田佳臣社長が16日午前、リニア中央新幹線(東京都−大阪市)の整備をめぐり、県庁で初めて会談した。阿部知事は国の交通政策審議会が12日に南アルプス貫通のCルートが適当などと答申した後、ルートを含め答申を尊重する考えを表明。トップ会談を機に県とJR東海の実質協議が始まり、知事はスケジュールありきでない協議を求めた。


 山田社長は営業・建設主体をJR東海に指名するとした審議会答申を踏まえ、「ぜひ12月には環境アセスに入りたい」と述べ、県側に協力を要請。知事は国の整備計画決定前であるとした上で「地域には自然環境などに対するいろんな思いがある。しっかりと対応してほしい」と求めた。


 会談は冒頭以外、非公開。会談後、山田社長は「地域の意見に耳を傾けながら、環境に関わる準備作業も進めなければならないと話した」とし、その方向で県と協力していく認識を強調。知事は「初めにスケジュールありきではいけない。地元の声を聞いて必要な協議、調整を行ってもらいたいと話した」と述べた。


 山田社長は昨年12月、審議会小委員会が中間取りまとめでCルート採択を適当としたことを受け、阿部知事に会談を打診。知事は県内に諏訪・伊那谷回りのBルートを求める意見があることなどに配慮して先送りしてきたが、審議会答申を区切りと捉え、会談を受け入れた。


 リニア中央新幹線について、JR東海は県内などに置く中間駅を除く建設費を自己負担し、2027年に東京−名古屋間、45年に大阪までの開業を目指している。

国への答申を一つのタイミングとして行なわれたようです。

JR東海には、沿線自治体の意見を踏まえた上で、路線建設へのステップを踏んでほしいと思います。